2. 安政見聞誌けんもんし

[請求番号 166-0534]

文明開化の世相を描いた『安愚楽鍋あぐらなべ』などの著者として知られる仮名垣魯文かながきろぶん(1829―94)が著した安政江戸地震のルポルタージュ。震災の年に脱稿し、安政年間に刊行されました。全3冊。絵師は歌川国芳うたがわくによしほか。内容は『安政見聞録』よりはるかに豊かで、江戸各地の被害状況はもとより、新吉原で穴蔵に避難した遊女が全員焼死した話や地震の前兆(なまずの異変、磁石が磁気を失ったこと)など、災害時の心得や地震予知に関する貴重な情報が記載されています。

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