城東山人と名乗る著者が、10月2日の激震と11日までの町の様子を記録した書。著者の本名は未詳ですが、大坂屋藤兵衛という酒屋の息子で、
千万の雷が落ちたような音を立てて建物が倒壊し、障子が波打つような揺れを感じながら、なんとか負傷もせず難を切り抜けた著者は、翌3日、長屋の被害状況を報告するために深川の地主のもとへ出かけ、4日は妻の老母の安否を尋ねるために家を出ました。そして5日には「此後のおもひ出に」
[請求番号 166-0384]
城東山人と名乗る著者が、10月2日の激震と11日までの町の様子を記録した書。著者の本名は未詳ですが、大坂屋藤兵衛という酒屋の息子で、
千万の雷が落ちたような音を立てて建物が倒壊し、障子が波打つような揺れを感じながら、なんとか負傷もせず難を切り抜けた著者は、翌3日、長屋の被害状況を報告するために深川の地主のもとへ出かけ、4日は妻の老母の安否を尋ねるために家を出ました。そして5日には「此後のおもひ出に」