11. 甲子夜話続編

[請求番号 特084-0003]

文政11年(1828)11月下旬、町でかわら版が売られていると聞いた松浦静山は、さっそくこれを買い求めました。手にとって見ると、11月12日から14日にかけて越後地方を震撼させた「越後三条地震」のいわば号外速報。静山はこれを『甲子夜話』続編に書き写させると共に、サケやタラを積んだ松前の商船が越後沖で行方不明になったという情報も書き添えています。これも大地震の影響だろうか。69歳の好奇心旺盛な老公は、「地面震スレバ潮水モまた激怒スルカ」と、あらためて地震災害の恐ろしさを感じた様子です。

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