第二部 女性の社会進出

前畑秀子 -日本女性初のオリンピック金メダリスト-

日本女性初のオリンピック金メダリストは、昭和11年(1936)のベルリンオリンピックにおいて、女子200メートル平泳ぎで第1位となったまえはたひで(1914~1995)です。

日本は、第5回ストックホルム大会(1912)からオリンピックに参加し、第7回アントワープ大会(1920)の男子テニスで銀メダルを初めて受賞しましたが、女子には長らくメダル受賞がありませんでした。昭和7年の第10回ロサンゼルス大会で銀メダルを受賞していた前畑には、大きな期待がかけられていました。

29 1936ベルリン五輪

運動競技資料とオリムピック事情

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第11回ベルリン大会女子200メートル平泳ぎ決勝で、前畑はドイツのゲネンゲル選手とれつなレースの末に1秒差で勝利、日本女性初のオリンピック金メダリストとなります。決勝のラジオ中継では、実況を担当した日本放送協会の河西三省アナウンサーが「前畑ガンバレ」を連呼し、話題になりました。

掲載資料は昭和11年、東京毎夕新聞社が刊行した、当時のスポーツとオリンピックの世界的な動向を紹介した書籍です。同年に行われたベルリンオリンピックの様子が、多くの写真とともに紹介されています。

30 水泳日本の名を世界に高める

井上清三郎外62名へ黄綬褒章、紫綬褒章及び藍綬褒章下賜について

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前畑は昭和12年に結婚(結婚後は兵藤)。水泳からしばらく遠ざかりますが、昭和25年に岐阜県水泳連盟副会長、昭和35年には母校のすぎやまじょがくえん水泳部コーチに就任、後進の指導にあたりました。平成2年(1990)には、女子スポーツ選手として初めて文化功労者に選ばれました。

掲載資料は昭和39年、前畑がじゅほうしょうを受章した際の功績調書です。