第二部 女性の社会進出

黒田チカ 保井コノ 辻村みちよ -女性研究者の草分け-

日本初の女性博士号を取得したのはやすコノ(1880~1971)でした。保井は、明治38年(1905)に新設されたばかりの女子高等師範学校理科研究科に初の研究生として入学し、植物学の研究を行いました。

日本初の女性農学博士となったつじむらみちよ(1888~1969)も女子高等師範学校理科研究科の卒業生です。辻村は、大正2年(1913)に同校を卒業した後、北海道帝国大学、東京帝国大学の各研究所で緑茶の成分に関する研究を行い、昭和4年(1929)、初めて緑茶からカテキンを分離することに成功しました。

17 日本初の女性博士

外務書記生武田円治外三十名任免ノ件○香川県属立田清辰外十一名任免、大阪府技師佐藤筌太郎外四名任官任命、陸軍工兵曹長桑田正一外一名任官、陸軍技師鳥居栄依願免本官、東京女子高等師範学校教授兼教諭保井コノ外三名任免、逓信局書記出口与一外三名任免、為替貯金局副事務官清水収吉任官

任B00892100

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明治40年、保井は東京女子高等師範学校助教授となり、大正8年、同校教授となりました。この間、大正3年にはアメリカへ留学を経験しています。そして昭和2年、東京帝国大学に植物の石炭化に関する学位論文を提出して、日本女性初の理学博士となりました。掲載資料は、保井が東京女子高等師範学校教授に任命された際の裁可書です。

18 お茶の水女子大学家政学部

お茶の水女子大学学部増設について

昭59文部00506100

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辻村みちよは昭和7年、緑茶に含まれるカテキン、タンニンに関する研究で、日本初の女性農学博士となります。昭和24年にはお茶の水女子大学教授となり、翌年、新設された家政学部の初代学部長になります。

掲載資料は、昭和24年に文部省に提出された、お茶の水女子大学家政学部新設に関する認可申請書です。教員一覧には辻村の担当科目などが書かれています。辻村はその後もお茶の水女子大学、実践女子大学などできょうべんをとりました。