39. 莘野茗談
(しんやめいだん)

[請求番号 218-0001]

平秩東作(へずつ・とうさく 1726―89)の随筆『莘野茗談』にも、原武太夫の逸事が記されています。

原富五郎(武太夫)は三味線の名手として知られた与力で「吉原と堺町(芝居町)を家として遊びくらしたる」放蕩の人だった。とはいえ武芸が達者で和歌も嗜み、貧しかったが金銭に貪欲なところはなく、「士臭き人也」(いかにも武士らしい人物である)との評判が高かった。

平秩東作は、本名立松懐之(号は東蒙)。四谷内藤宿で煙草屋を営みながら漢学和学を修めた戯作者、狂歌人。

展示資料は、『諸家随筆』(全40冊 昌平坂学問所旧蔵)所収。

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