25. 鳥けもの孝義伝
(とりけものこうぎでん)

[請求番号 190-0324]

歴代の書物奉行には、青木昆陽、近藤重蔵、高橋景保など歴史上著名な人物もいますが、学術や教養の面で卓越していたのは彼らだけではありません。

成島仙蔵(なるしま・せんぞう 名は峰雄のちに勝雄。号は衡山ほか。仙蔵は通称)もその一人です。奥詰儒者だった彼は、寛政7年(1795)6月5日に書物奉行を拝命(ときに48歳)。奉行として国絵図・城絵図の修復計画の実現に努めました。文化12年(1815)没。享年68。

『鳥けもの孝義伝』は、成島仙蔵の著書のひとつ。寛政9年(1797)10月の序で、自らを「御ふみくらのあつかり」(すなわち書物奉行)と称しています。内容は中国の文献から鳥獣魚介類の忠孝譚を拾い集めたもの。著者の教養の高さがうかがえます。全1冊。

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