ここから本文

 2.日本書紀にほんしょき

『日本書紀』は、元正天皇の養老4年(720)に完成したとされるわが国最初の勅撰国史(天皇の命で編修された国の歴史)。撰者(編者)は天武天皇の皇子の舎人親王(とねりしんのう)ですが、ほかに紀清人(きのきよひと)や三宅藤麻呂(みやけのふじまろ)らが編纂の実務を担当しました。

全30巻のうち、巻1・2は神話的性格の濃い「神代紀」。巻3の「神武紀」以下、巻30の「持統紀」までは、年月の順に歴代天皇の事蹟や歴史上の事件が漢文で記されています。

『日本書紀』が用いた資料は、『古事記』と較べはるかに多彩で「帝紀」「旧辞」のほか、朝廷の記録や個人の手記、中国の史書、さらに朝鮮半島に関しては、「百済記」等も用いられています。巻28以降(天武紀・持統紀)は朝廷の日々の記録に基づく記述も増え、記述の信憑性を高めています。

展示資料は、永正10年(1513)頃、歌人で和漢の学に通じていた公卿の三条西実隆(さんじょうにしさねかた)が作成した写本を、慶長年間(1596―1615)に転写したもの。30巻完備した『日本書紀』としては、現存最古のもの。紅葉山文庫旧蔵。全22冊。

(請求番号:特055-0010)

写真をクリックすると拡大画像が表示されます

※写真をクリックすると拡大画像が表示されます

本文ここまで



ここからメニュー

古事記と六国史
幕府の歴史編纂
物語風の歴史
平家物語
太平記と太平記読
武力の世界
戦国の信仰
戦国の女性
歴史と物語
語られる戦国時代
「正史」と「四大奇書」
仁正寺藩主・市橋長昭と湯島聖堂献納本

メニューここまで


ページ上部へ


ページここまで