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48.寛永諸家系図伝(献上本)かんえいしょかけいずでん(けんじょうぼん)

同じ『寛永諸家系図伝』でも、将軍家光への献上本である本資料の該当箇所をみてみましょう。

朝鮮半島から引き上げてきた島津義弘父子は、伏見において戦功を賞され、労をねぎらわれます。その際、「家康は義弘の功を感心され、前田利家・上杉景勝・宇喜多秀家・毛利輝元と計らい、(義弘は)伏見城にて書状と腰の物(刀)を拝領した」と記されています。展示資料47『寛永諸家系図伝』の草稿本と比較すると、単なる「五大老」から賞されたのではなく、家康の主導であったことを匂わす記述に変わっています。

展示資料は、『寛永諸家系図伝』の献上本。巻丙1(19冊目)。全186冊。紅葉山文庫旧蔵。

(請求番号:特076-0001)

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