書物を守り伝える
書物を伝える
康煕字典
29康煕字典
別004-0001
『康煕字典』の箱蓋裏書

▲写真をクリックすると、拡大画像が表示されます。
「 元禄三年
大成殿新作祖備中守従五位下
真方献四書集注儀礼経伝通解
後罹安永之災祖従五位下守
弾正少弼貞顕又献康煕字典
今茲天保十四年
官大修治
殿因謹修貞顕所献篋帙聊由
旧章敢致誠敬
天保十四年癸卯十月
従五位下近江守源朝臣貞哲 」
大意
元禄3年(1690)、大成殿が新築された際に、小倉新田藩初代藩主の小笠原真方が書物を献上しました。しかし、安永元年(1772)の火災で焼失したので、その後、3代目藩主の小笠原貞顕が『康煕字典』を献上しました。天保14年(1843)の今、幕府が大成殿を修理したので、貞顕が献上した『康煕字典』を修復しました。伝統を踏襲して誠意を示します。