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『蒹葭堂雑録』は、木村蒹葭堂が書きためた原稿を、蒹葭堂の死後、その子孫が整理して刊行した随筆集です。各地の寺社が所蔵する書画・器物、見聞した珍しい動植物、人から伝え聞いた珍しい話などについて考察を述べています。安政6年(1859)刊、全5冊です。
掲載資料は、蒹葭堂の肖像画です。この絵を描いた森徹山(1775~1841)は、画家・森周峯しゅうほうの子として大坂に生まれ、森もり狙そ山せんの養子となりました。徹山は、円山応挙の門下として知られています。なお、序文は、水戸藩の儒学者・立原翠軒たちはらすいけん(1744~1823)が寄せています。
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『一角纂考』は、木村蒹葭堂の著作で、北極圏に生息する小型のクジラ「一角いっかく」の研究書です。天明6年(1786)序、寛政7年(1795)刊で、全1冊です。なお、序文は幕府の奥医師・桂かつら川がわ甫ほ周しゅう(1751~1809)が寄せています。
掲載資料には、右側にイッカクの胎児の図が、左側に成長したイッカクの姿が描かれています。
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