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『陸象山先生集要』は、南宋の時代の儒学者・陸九淵りくきゅうえん(1139~1192)の詩文集です。
陸九淵は、字は子し静せい、雅号を象山といいます。儒学者として有名で、同時代の朱しゅ熹き(1130~1200、朱子学を大成した学者)と学問的な論争を行ったことで知られています。
掲載資料は、明の万暦25年(1597)の序文がある刊本で、全8冊です。
『陸象山先生集要』の蔵書印です。
関連リンク(国立公文書館デジタルアーカイブが開きます。)
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『李卓吾先生批点四書笑』(以下『四書笑』)は、「四書」(大学・中庸・論語・孟子)などの権威ある古典の文句をもじって、ユーモアを醸し出した笑話集です。
掲載資料は、江戸時代初期の学者林はやし羅ら山ざん(1583~1657)の旧蔵書です。写本、全1冊です。
『四書笑』の蔵書印です。
巻末には「昌平坂/学問所」の蔵書印と、「羅山子莞尓考之」という書入れがあります。これを読み下すと、「羅山子、莞かん尓じとして之これを考かんがう」となります。「莞尓として之を考う」とは、「笑いながらこの書物を校訂した」という意味で、羅山がこの書物を楽しんで読んだことがわかります。
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