Ⅰ内閣文庫のコレクション形成に寄与した人物たち

もうたかすえ(1755~1801)

周易観玩録・六書正譌

05しゅうえきかんがんろく

経004-0008

『周易観玩録』

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『周易観玩録』は、『周易』の解説書です。『周易』とは、『易経』ともいわれ、儒教の重要な経典である『きょう』(易経・書経・詩経・らい春秋しゅんじゅう)の1つです。著者は、ちょうけいといい、清の時代の学者です。

掲載資料は、清の時代に刊行されたもので、全16冊です。

『周易観玩録』の蔵書印

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『周易観玩録』の蔵書印です。

『周易観玩録』の蔵書印

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  1. ①「秘閣/図書/之章」
  2. ②「佐伯矦毛利/高標字培松/蔵書画之印」
  3. ③「璜川/呉氏/収蔵/図書」→清の時代の蔵書家・せんの蔵書印です。「璜川こうせん」は出身地の名で、書斎の名称でもありました。
  4. ④「日本/政府/図書」

06りくしょせい

278-0097

『六書正譌』

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『六書正譌』は、文字の形体と用法に主眼をおいて説明を加えた辞書です。見出し語の文字の構成要素について、「六書」という概念を用いて説明しています。「六書」とは、「指事しじ」(抽象的に意味を示すもの。上や一など)、「象形しょうけい」(物の形をかたどったもの。山や川など)、「形声けいせい」(意味を表す部分と発音を表す部分とからなるもの。河や江など)、「かい」(文字を組み合わせて新しい意味を持たせたもの。信や保など)、「てんちゅう」(同じ部首などで共通の意味をもつもの)、「しゃ」(他の字を借りて代用したもの)のことをいいます。著者は、しゅうはく(1298~1369)といい、元王朝に仕えた政治家・文人です。

掲載資料は、元の時代(1271~1368)に刊行された書物をもとに、明の時代(1368~1644)に版木を補修して再度刊行したもので、全5冊です。

『六書正譌』の蔵書印

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『六書正譌』の蔵書印です。

『六書正譌』の蔵書印

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  1. ①「読書/撃剣」→文武両道を記す言葉で、文人が好んで用いたものです。使用者は不明です。
  2. ②「浅草文庫」
  3. 表紙「昌平坂/学問所」