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『義門読書記』は、清の時代の学者・蔵書家である何か焯しゃく(1661~1722)が、儒学の経典・歴史書・詩文集など、様々な書物に登場する文字の異同を記したものです。題名の「義門」は何焯の雅号です。
掲載資料は、江戸時代の儒学者・柴野しばの栗山りつざん(1736~1807)の旧蔵書です。栗山は、讃岐国牟礼むれ(現在の香川県高松市牟礼)出身の儒学者です。18歳で昌平坂学問所に学び、天明8年(1788)、松平定信に招かれて学問所の教授となり、寛政の三博士の一人に称されました。
この資料の特徴は、書物を包む「帙ちつ」にあります。栗山は、「帙」の内側に手を加え、「たばこの葉」を入れることで、虫の被害から大切な書物を守ろうとしたのです。
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別041-0001
『東萊先生標註三国志詳節』(以下、『三国志詳節』)は、後漢の時代(25~220)末期の争乱から、265年の晋しん(265~420)による統一までの出来事を記した歴史書です。
掲載資料は、南宋の時代末期から元の時代初期の間に刊行されたものです。全2冊です。
虫の被害から書物を守るため、小さな木箱に収められています。
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