国際交流

国立公文書館では、世界各国の公文書等の保存・利用促進と各国公文書館との相互連携を図るための活動を行っています。

第18回ICAソウル大会(2016年9月)
▲第18回ICAソウル大会(2016年9月)
第5回ICA年次会合(2018年11月)
▲カメルーン・ヤウンデで開催された第5回ICA年次会合(2018年11月)
「国際アーカイブズの日」ポスター
▲「国際アーカイブズ週間2019」ポスター


 国際公文書館会議(International Council on Archives, ICA)は、各国公文書館の相互連携を確立し、その発展に貢献することを目的として、ユネスコの支援を得て1948年に発足した国際非政府機関です。 本部はパリに置かれており、190を越える国や地域の公文書館、専門職団体、専門職教育機関などが加盟しています。
 ICAは4年に1度、世界の公文書館関係者が一堂に会する大規模な国際公文書館大会を開催し、その他の年に加盟各国の国立公文書館長や専門職団体の代表者等が集い、特定のテーマについて話し合う年次会合を開催しています。
 国立公文書館は、1972年にICAに加盟し、以後ICA関係の国際会議などに積極的に参加して、各国の公文書館やアーキビストとの交流を深めるとともに、国際的な公文書館活動への貢献に努めています。
 2016年にソウル(韓国)で開催された第18回ICA大会では、当館から役職員・外部有識者を発表者として派遣し、東日本大震災から5年を迎えた日本の取組や、日本の公文書館をめぐる最新の動向を世界に発信したほか、 修復ワークショップを開催して、被災した水損資料の復旧技術を紹介しました。
 2008年、ICAでは創立60周年を記念して、ICAが設立された6月9日を「国際アーカイブズの日」と定めました。当館では「国際アーカイブズの日」記念講演会の開催等を通じて、広報啓発に努めています。


国際公文書館会議東アジア地域支部(EASTICA)

 ICA憲章第16条では、「会員は、ICAの目標のさらなる達成をめざし、特定地域における協力関係を強化することを目的に、ICAの地域支部を組織することができる。」と定めています。この規定に基づいて現在13の地域支部が設立されています。
 国立公文書館は、1993年7月に北京で設立された東アジア地域支部(East Asian Regional Branch of the International Council on Archives, EASTICA)に所属しています。他の会員国・地域は中国、韓国、モンゴル、北朝鮮、香港、マカオです。当館は、2015年から2019年までの4年間、EASTICA議長国となるなど、EASTICAの活動に貢献しています。
 EASTICAは、ワークショップ、セミナー、理事会、2年ごとに開催される総会などを通じて、東アジア地域の公文書館の発展に寄与しています。日本では、1997年第3回総会、2007年第8回総会、2011年に第10回総会を東京で、2015年に第12回総会を福岡で開催したのに続き、2019年に第14回総会を東京で開催しました。
 2003年からは、EASTICAと香港大学の共催で、各国の著名なアーキビストや研究者を講師として招き、東アジア地域の公文書館職員向けの3週間の専門研修を実施しており、当館を含む各国の公文書館職員が受講しています。また、2019年から香港大学に新たに開設された、12ヶ月でアーカイブズ学のディプロマを取得できるプログラムにも関与し、公文書館職員の育成に貢献しています。

東京で開催された第14回EASTICA総会及びセミナー

▲東京で開催された第14回EASTICA総会及びセミナー
(2019年11月)

諸外国の公文書館等との交流

 国立公文書館は、外国の公文書館を訪問し、公文書館制度や各機関の機能と業務内容の調査を行うとともに、諸外国の公文書館と積極的に様々な交流を行っています。2015年には、オーストラリア国立公文書館より、日豪政府間の友好の証として戦前の日系企業記録の寄贈の申し出があり、2018年に文書箱約3,000箱に及ぶ記録の大規模な受入れを行いました。 また、2017年には、ベトナム国家記録アーカイブズ局との間で、アーカイブズ及び記録管理に係る協力覚書の交換を行いました。本覚書に基づき、日越国交関係樹立45周年を記念した共同プロジェクトとして、webサイト「日本とベトナム 〜きざまれた交流の軌跡をたどる〜」を開設しました。 2019年には、モンゴル国公文書管理庁との間でアーカイブズ及び記録管理に係る協力覚書の交換を行いました。
 このほか、世界各国からの当館への訪問者や研修生の受入れを積極的に行っています。これまでに、インドネシア・アチェ州立公文書館、アフガニスタン国立公文書館やオマーン国立公文書庁等から、文書修復技術に係る研修生を受け入れ、専門的な研修を実施しました。 また、2018年には、国連開発計画(UNDP)が実施するシリア支援の一環で、紙文化財保存修復研修の実施に協力しました。

ベトナム国家記録アーカイブズ局との協力の覚書署名式にて

▲ベトナム国家記録アーカイブズ局との協力の覚書署名式にて
(2017年9月)

オーストラリア国立公文書館所蔵日系企業記録寄贈式典にて

▲オーストラリア国立公文書館所蔵日系企業記録寄贈式典にて
(2018年7月)

シリア古物博物館総局職員を研修生として受入れ

▲シリア古物博物館総局職員を研修生として受入れ
(2018年5月)

▲モンゴル国公文書管理庁との協力の覚書署名式にて(2019年11月)

▲モンゴル国公文書管理庁との協力の覚書署名式にて
(2019年11月)

ICA関係会議等

ICA大会
2020年11月15日〜22日(予定) 第19回大会(アブダビ・アラブ首長国連邦)
2016年9月5日〜10日 第18回ICA大会(ソウル・韓国)
※ 過去の記録は【コチラ】

ICA年次会合
2022年(予定) 第7回年次会合(ローマ・イタリア)
2019年10月21日〜24日 第6回年次会合(アデレード・オーストラリア)
※ 過去の記録は【コチラ】

EASTICA
2020年(予定) EASTICA理事会及びセミナー(ソウル・韓国)
2019年11月25日〜27日 第14回総会及びセミナー(東京・日本)
※過去の記録は【コチラ】

上記以外の当館が参加した会合等