2024年EASTICAセミナー開催報告


 国立公文書館は、国際公文書館会議東アジア地域支部(East Asian Regional Branch of the International Council on Archives, EASTICA)との共催により、EASTICAの理事会及び2024年セミナーを令和6年11月11日(月)から13日(水)まで、東京で開催しました(対面及びオンラインのハイブリッド形式)。日本がEASTICA会合のホスト国を務めるのは、令和元年以来5年ぶり、6度目です。

 EASTICA会合のオープニングイベントとして、11月11日(月)に、EASTICA理事会出席者の来日を歓迎することを目的の一つとした公文書管理特別講演会を迎賓館赤坂離宮で開催しました。

 11月12日(火)に「アーカイブズの新たな時代へ:課題と可能性」(Towards a New Era of Archives: Challenges and Possibilities)のテーマで開催したセミナーには、対面参加者102名(中国、韓国、モンゴル、香港、マカオ、イギリス、オーストラリア、日本)、オンライン参加者95名、合計197名が参加しました。

 セミナーの開会式には、来賓として原宏彰内閣府審議官が出席し、御挨拶をいただきました。

 セミナーは、以下の3つのセッションで構成され、質疑時間を設けたセッションの1と2では活発な意見交換が行われました。


期日 午前 午後 夕方
11/11 - 理事会 公文書管理特別講演会 理事等夕食会
11/12 開会式 セミナー
セッション1
昼食 セミナー
セッション2
セッション3
閉会式 当館主催夕食会
11/13 東京国立博物館視察 昼食 早稲田大学施設視察 EASTICA及び当館主催夕食会

■2024年EASTICAセミナープログラム詳細(資料掲載許諾済みのみ掲載)

セッション1 基調講演

・ジョン・シェリダン イギリス国立公文書館デジタル部長
「新しいフロンティア−AI時代のデジタルアーカイビング−」 >>発表資料

・ジョセフィーン・シーキス オーストラリア国立公文書館コレクション管理担当副館長
「ユーカリからさくらへ ―記録管理において花開く関係を育む―」 >>発表資料


セッション2 国・地域別報告

・ワン・ヤンミン 中国国家档案局科学技術情報部長
「情報化時代におけるアーカイブズの役割の変化」 >>発表資料

・テッド・チェン 香港政府档案処アーキビスト
「デジタル時代の課題を活用してアーカイブズの未来をより良いものに:政府档案処の事業と取りみのハイライト」

・篠原佐和子 国立公文書館業務課電子公文書係長
「国立公文書館における電子公文書等の保存等に関する取組」 >>発表資料

・イ・ジヨン 韓国国家記録院シニアアーキビスト
「韓国の状況: 行政データセットとウェブ記録の管理への注力」

・デビー・チャン マカオ档案館上級技術者
「マカオにおける新時代のアーカイブズマネジメントの革新と発展」 >>発表資料

・チュルン・オユンチメグ モンゴル公文書管理庁研修調査部長
「モンゴルアーカイブの新時代: 課題と機会」


セッション3 アーカイブズ機関等の活動紹介(資料掲載省略)

・池田功一 国立国会図書館電子情報企画課課長補佐
「国の分野横断型統合ポータル「ジャパンサーチ」について―取組と展望―」

・橋徳嗣 国立公文書館アジア歴史資料センター次長
「アジア歴史資料センターの紹介」

・森本祥子 全国歴史資料保存利用機関連絡協議会副会長
「全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)とは」

・保坂裕興 日本アーカイブズ学会会長
「日本アーカイブズ学会とは」

・サイモン・チュー EASTICA特別顧問
「EASTICAの2つの専門職養成プログラムの紹介―PCASとPDAS」



  • 理事会の様子 

    11/11(月) 理事会の様子 

  • 公文書管理特別講演会

    11/11(月) 公文書管理特別講演会

  • セミナー開会式で挨拶する鎌田館長

    11/12(火) セミナー開会式で挨拶する鎌田館長

  • 総会の様子

    11/12(火) 基調講演者 ジョン・シェリダン氏

  • ジョセフィーン・シーキス氏

    11/12(火) 基調講演者 ジョセフィーン・シーキス氏

  • 発表する当館篠原電子公文書係長

    11/12(火) 国・地域別報告で発表する当館篠原電子公文書係長


※詳しい内容は、当館の情報誌「アーカイブズ」第95号に掲載いたします(令和7年2月末公表予定)。