企画展

令和4年度 第2回企画展 「鉄道開業150年 広がる、広げる−公文書で描く鉄道と人々のあゆみ−」

鉄道開業150年 広がる、広げる−公文書で描く鉄道と人々のあゆみ−
●簡易図録(PDF:約3.2MB)
●資料一覧(PDF:約240KB)


【展示会】

概要

 明治5年(1872)、新橋〜横浜間に日本で最初の鉄道が開業してから、今年で150年を迎えます。 明治10年代には私鉄も登場し、以後、官設・私設の鉄道が続々と開業しました。 本展では、明治から昭和初期までの時代を中心に、国内各地へ鉄道網が広がり、 それに伴って、人々が交わる範囲も広がっていく様子をご紹介します。 また、当館には、計画されながら実現に至らなかった鉄道に関する資料も残されています。 本展では、こうした各地の「幻の鉄道」に関する公文書もご紹介します。


主な展示資料


鉄道略則改正並(ならびに)犯罪罰則伺

鉄道略則改正並(ならびに)犯罪罰則伺
  「鉄道略則」は、鉄道の営業にあたって必要な運送条件などの事項を定めた規則です。 明治5年、鉄道開業に先だって公布されました。 第1条では、旅客は乗車前に「賃金」を払って、「手形」(乗車券)を受け取ることが定められています。



免許状及命令書返納ノ件

免許状及命令書返納ノ件
 鉄道事業を行う場合には、免許が必要でした。 画像は、富山県の新湊(しんみなと)軽便(けいべん)鉄道から返納された免許状です。 免許状は、事業者に交付されるものですが、新湊軽便鉄道は開業に至らず、免許状を返納したため、決裁文書とともに綴じられています。




成田参詣記

成田参詣記
 江戸時代の安政5年(1858)に刊行された地誌。画像の「酒々井(しすい)駅の図」に描かれているのは、宿場の風景です。 酒々井に鉄道の「駅」ができるのは、成田鉄道の酒々井駅(現在のJR酒々井駅)が開業した明治30年のこと。 宿場からは少し離れた位置に設置されました。 成田鉄道の開通は、東京から成田山(新勝寺)への日帰り参詣を可能にしました。