『北の丸』では、当館が所蔵する資料をより多くの方に利用していただくことを目指し、所蔵資料に関する調査・研究の成果を紹介しています。
「国立公文書館所蔵の『内務省関係資料』について」
は、戦前期内務省に関係する資料の所蔵状況や移管経緯を調査し、警察・地方自治などの部局資料や行政機構外に一時移った資料の実態を明らかにしています。
「内務省文書の構造的理解のための基礎的研究―土木行政関係を中心に―」
は、戦後散逸したとされる内務省文書の構造的理解に向けて、同省の所掌事務と文書保存規程の変遷を概括し、所掌の一つだった土木行政関係文書の構成を分析したものです。
「『随筆』資料解題」
は、当館所蔵の資料のうち、随筆作品の書誌解題であり、広く一般の利用に供するため、作品解説を加えています。
「『蘭方』医学資料解題A」
は、当館所蔵の医学資料のうち、既刊目録で「蘭方」と分類されているものについて、収蔵経緯を示す情報を整理し、既刊目録やデジタルアーカイブ掲載情報の補完を試みたものです。
「オーストラリア国立公文書館の積極的情報管理政策の試み―『公記録への信頼構築』方針を中心として―」
は、オーストラリア国立公文書館の機能等についてまとめるとともに、「公記録への信頼構築」方針について、「情報管理標準」との関係性を含め解説し、その積極的な情報管理政策の特徴を考察するものです。
「『公文書』を活用した社会科の授業実践に関する一考察―『公共』を中心に―」
は、「公文書」を活用した地歴科の授業の取組及び公民科の授業の試みを対象とした聞き取り調査等を通じて、「公文書」を活用した「公共」の新たな授業を試案するものです。
「東京高等裁判所管区各裁判所作成の裁判文書について―裁判所法(昭和22年)施行前を中心に―」
は、当館が所蔵する民事判決原本を中心とした裁判文書のうち、東京控訴院、並びに同管区の地方裁判所及び各地方裁判所管区の区裁判所が作成した文書の、当館への移管状況の整理を行ったものです。
国立公文書館所蔵裁判文書の検索手段に関する研究
は、当館の裁判文書について、利用者が求める資料を容易に特定できる検索手段を明らかにすることを目的とするものであり、利用者の情報探索行動と検索手段の提供状況を調査し、課題を整理した上で、資料群の編成見直しなど検索手段の改善案を提示したものです。
国立公文書館所蔵資料『戦没者等援護関係資料』の構造および特徴について―陸軍人事関係等資料を中心に―
は、当館の所蔵する戦没者等援護関係資料のうち、陸軍人事等関係資料について、利用者の検索利便性を高めるための情報提供を目的としたものです。
(令和8年3月)
【リンク】
『北の丸』第58号(令和8年3月)へ
https://www.archives.go.jp/publication/kita/058.html