令和6年度全国公文書館長会議報告


 国立公文書館は、令和6年6月7日(金)、東京都内において、令和6年度全国公文書館長会議を開催しました。
 この会議は、公文書管理制度の円滑な運用及び歴史公文書等の適切な保存・利用を図るため、国及び地方公共団体が設置する公文書館等の長の参集を求め、 全国の公文書館等が当面する諸問題についての協議を行うとともに、相互の緊密な連絡を図ることを目的として、平成元年から開催しています。
 今年度は、「アーキビスト認証の取組報告」のほか、「電子公文書の管理・保存・利用」のテーマで意見交換を実施し、国及び地方公共団体が設置する公文書館、 公文書館設置を検討している地方公共団体等から104機関229名(会場:100名、オンライン:129名)が参加しました。


  • 鎌田館長

    鎌田薫国立公文書館長による主催者挨拶

  • 坂本眞一内閣府大臣官房公文書管理課長

    坂本眞一内閣府大臣官房公文書管理課長による来賓挨拶



 鎌田薫国立公文書館長による主催者挨拶、坂本眞一内閣府大臣官房公文書管理課長による来賓挨拶の後、泉聡子国立公文書館次長から、「アーキビスト認証の取組報告―准認証アーキビストの認定開始―」と題して、令和5年度アーキビスト認証の結果、令和6年度のアーキビスト認証のスケジュール及び准認証アーキビストの認定開始について報告がありました

 次に、「電子公文書の管理・保存・利用」をテーマとした意見交換として、中島康比古国立公文書館統括公文書専門官による趣旨説明の後、小池智歌内閣府大臣官房公文書管理課企画官から「電子公文書の管理をめぐる国の動向について」、八日市谷哲生国立公文書館総務課デジタル推進室長から「国立公文書館における電子公文書等の保存等に関する取組み」という題でそれぞれ報告がありました。


  • 意見交換するパネラー

    泉聡子国立公文書館次長による報告

  • 統括公文書専門官

    中島康比古国立公文書館統括公文書専門官による意見交換の趣旨説明


  • 会場を後ろから映した様子

    小池智歌内閣府大臣官房公文書管理課企画官による報告

  • 会場を後ろから映した様子

    八日市谷哲生国立公文書館総務課デジタル推進室長による報告


 後半は、中島統括の進行のもと、小池企画官と八日市谷室長が参加者の質問に答え、意見交換(対面・オンライン)を実施しました。意見交換では、1.電子公文書の移管(引き渡し)について、2.適切な文書管理システムの構築や運用に向けた公文書館等の関与、3.移管・保存に係る課題、4.標準化が望まれる内容という四つの論点につき、活発な議論が行われました。


  • 意見交換するパネラー

    意見交換の様子

  • 会場を後ろから映した様子

    会場全景