国立公文書館被災公文書等救援チームは、平成27年9月に発生した関東・東北豪雨による河川の氾濫で、大きな被害を受けた常総市役所の行政文書を救援する活動の一環として、平成27年12月7日(月)、8日(火)、14日(月)、15日(火)に、水損した行政文書の復元に係る技術的指導を行いました(詳細はこちら)。
常総市では、当館を含む様々な機関からの助言、指導等を踏まえ、水損した行政文書の復元作業を進め、平成27年12月末までに、エタノール消毒や送風乾燥によって、ある程度のカビの繁殖を抑制することができました。平成28年1月からは、文書を解体し、乾燥が不十分のものについては、送風乾燥を継続しています。また、特に汚損のひどいものについては、当館が行った技術的指導を踏まえ、解体した一枚一枚に対して、洗浄・乾燥作業を行っていく予定です。
当館では、引き続き、常総市による水損行政文書の復元作業のフォローアップ等を行っていきます。
また、常総市では、水損行政文書の復元作業への参加者(ボランティアスタッフ)を募集しています。関心のある方は、常総市宛ての下記メールアドレスに御連絡ください。
○常総市水損行政文書復元作業担当
hosei◆city.joso.lg.jp (※「◆」記号を「@」に置き換えてください。)
(参考)
常総市文書復旧ニュース 第一号
http://www.jsai.jp/rescueA/Joso2015/Joso-RRNews001.pdf
国立公文書館 被災公文書等救援チーム
https://www.archives.go.jp/about/activity/kyuuen.html
綴じを外す作業
送風乾燥によってカビの抑制できた資料