国立公文書館被災公文書等救援チームは、平成27年9月に発生した関東・東北豪雨による河川の氾濫で、大きな被害を受けた常総市役所の行政文書を救援する活動の一環として、12月7日(月)、8日(火)に、水損した行政文書の復元に係る技術的指導を行いました。
今回の活動は、水損被害で汚れたり、カビが生えてしまったりした行政文書を解体して1枚ずつ洗浄・乾燥する方法(東京文書救援隊システム)を、現地で活動を行っている常総市職員、ボランティアの方々に知ってもらうための研修です。
参加者は、公文書館、図書館等の関係者の他に、茨城県内の自治体関係者等2日間で50名余りの方々が集まりました。多くの方々は、常総市で発生した水害が対岸の出来事ではなく自分たちにもいつ起きてもおかしくないことであるという意識を持って参加されており、強い熱意を感じました。
今回のような活動によって、常総市の水損した行政文書を救うとともに、少しでも多くの方々に水損した行政文書を救うノウハウを知ってもらえることを救援チームとしては願っております。
同様の研修は12月14日(月)、15日(火)にも引き続き行います。詳しくは、下記のHPをご覧下さい。多くの方々の参加をお待ちしております。
○全国歴史資料保存利用機関連絡協議会HP
http://www.jsai.jp/rescueA/Joso2015/201512workshop.html
(参考)国立公文書館 被災公文書等救援チーム
https://www.archives.go.jp/about/activity/kyuuen.html