館外展示及び他機関と連携した取組

国立公文書館所蔵資料展 近代日本のあゆみと芳賀町

近代日本のあゆみと芳賀町ポスター

【展示会】

概要

 国立公文書館は国の機関等から移管を受けた歴史公文書等を保存し、閲覧や展示、デジタルアーカイブなどを通じて利用に供しています。このたび、芳賀町総合情報館と共催展示「近代日本のあゆみと芳賀町」を開催いたします。
 令和6年(2024)は、昭和29年(1954)の芳賀町の町制施行から70年の節目の年にあたります。本展では、我が国および芳賀が近代化を進めた時代を振り返り、我が国の制度の変遷や当時の時代状況に加えて、近代における栃木県や芳賀郡、現在の芳賀町にあたる地域の様子や、地域の発展に尽力した郷土の人物に関係する資料をパネルでご紹介いたします。


主な展示資料


戊辰所用錦旗及軍旗真図

戊辰所用錦旗及軍旗真図【国立公文書館所蔵】
 慶応4年(1868)1月、戊辰戦争が起りました。鳥羽・伏見で起きた戦いは全国各地に及び、4月には宇都宮城の戦いが起りました。画像は、戊辰戦争の際に新政府軍が用いた錦旗及び軍旗の精密な模写図です。内閣の命により、山口藩出身の絵師浮田可成(うきたかせい)が明治21年(1888)5月から約2年をかけて模写しました。絵図には17種類の旗が34点の絵で描かれ、4巻にまとめられました。 第4巻には、宇都宮城の戦いの際に新政府軍が使用した軍旗とほぼ同じ絵図が含まれており、絵図の右側には旗の名称や模様、大きさが記載されています。この絵図が含まれる「公文附属の図」は平成10年(1998)に国の重要文化財に指定されています。


祖母井村是実行規定

祖母井村是実行規定【芳賀町総合情報館所蔵】
 明治39年(1906)の地方長官会議で、府県知事が各府県の町村に実行を促すべき課題が示され、町村の財政の改善などを目的とした町村是(ちょうそんぜ)の作成と実施が推進されました。芳賀郡では、大正4年(1915)に行われた大礼(天皇の即位の礼、大嘗祭(だいじょうさい)と一連の儀式をあわせた呼称)に合わせて、村是が検討、作成されました。画像は大正5年1月に定められた祖母井村の村是実行規定です。村是では、「民力ノ充実」、「教育ノ進歩」、「風俗ノ改良」、「健康ノ増進」、「自治ノ興隆」を図ることとされました。




日本国憲法

日本国憲法【国立公文書館所蔵】
 昭和21年(1946)11月3日、日本国憲法が公布されました。天皇を国の象徴とし、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を基本的原則とするとともに、三権分立を徹底した日本国憲法は、翌年5月3日から施行されました。画像は、日本国憲法の公布原本です。