館外展示及び他機関と連携した取組

国立公文書館所蔵資料展 近代日本のはじまりと高知県

国立公文書館所蔵資料展 近代日本のはじまりと高知県チラシ

【展示会】 【関連イベント】
展示説明会【事前予約制】

概要

 国立公文書館は国の機関等から移管を受けた歴史資料として重要な公文書等を保存し、閲覧や展示、デジタルアーカイブなどを通じて利用に供しています。このたび、令和2年4月に開館を迎えた高知県立公文書館において、「近代日本のはじまりと高知県」と題した展示会を開催します。
 本展では、「大日本帝国憲法」などの近代日本の歴史に関する資料や、「民撰議院設立建白書」などの高知県に関係の深い資料を、高知県立公文書館の所蔵資料とあわせて展示し、明治時代前期の日本と高知県のあゆみをたどります。

主な展示


民撰議院設立建白書

民撰議院設立建白書
 明治7年(1874)1月17日、板垣退助らによって当時の左院(立法審議機関)に提出され、自由民権運動の先駆けとなった建白書として知られています。画像は建白書に付された前文で、前年に政府を去った板垣退助たちが、政府に対する国民の信頼が失われていることに危機感を持ち、建白書を提出したことが書かれています。末尾には、板垣退助、後藤象二郎、古澤迂郎、岡本健三郎の4人の高知県出身の人物の名前が確認できます。
 【国立公文書館所蔵、原本】



大日本帝国憲法

大日本帝国憲法
 明治22年(1889)2月11日、大日本帝国憲法が発布されました。画像は、大日本帝国憲法の公布原本です。公布原本とは、法律等の公布に際して、天皇の御名御璽や関係する国務大臣の副署が入った文書です。
 大日本帝国憲法では、天皇が国の元首として位置づけられ、法律の範囲内で、国民に居住の移転や言論の自由などが認められました。また、帝国議会が設けられ、立法権、行政権、司法権の三権分立が定められました。
 【国立公文書館所蔵、複製】



県民グラフNo.90

県民グラフNo.90
 「県民グラフ」は高知県が昭和34年(1959)から平成6年(1994)まで発行した広報誌です。昭和43年12月に発行されたNo.90には、同年11月15日に土佐女子高校講堂で行われた明治百年記念式典の様子が報じられています。会場の舞台には明治維新で活躍した武市瑞山、中岡慎太郎、坂本龍馬、吉村虎太朗の肖像が並び、約2,000人の人々が献花をし、先人が成し遂げた偉業に思いをはせました。
 【高知県立公文書館所蔵】