会期 | 平成27年10月24日(土)〜12月19日(土) |
開館時間 | 月〜土曜日、11月3日(祝) 午前9時15分〜午後5時00分 |
※日曜、祝日は休止(ただし、11月3日は開催) | |
会場 | 国立公文書館 本館 |
入場料 | 無料 |
日時 | 平成27年11月4日(水)、平成27年12月2日(水) 午後2時〜午後2時30分 |
場所 | 国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)1階展示場 |
展示会の見所について企画者が解説します。事前申込みは不要です。 |
中国の景勝地である廬山の観光案内書、間宮林蔵の樺太・東韃地方の探査記録、明治政府の公文書など、当館所蔵の重要文化財から選りすぐりの3点を中心に展示します。
本展示は、「東京文化財ウィーク2015」参加企画です。
廬山記(ろざんき)
中国の景勝地として有名な廬山の観光案内書です。著者の陳舜兪(ちん・しゅんゆ)は、廬山の名所旧跡を訪れ、この書物を著しました。南宋の紹興年刊(1131〜1162)に刊行されたと考えられ、昭和30年(1955)、国の重要文化財に指定されました。
山海経(せんがいきょう)
中国古代の神話と地理を記述した書物。本書には、数多くの神や妖怪が登場しますが、その姿を絵図にして掲載しています。この絵図からは、中国古代の人々が思い描いた「異世界」のイメージを窺い知ることができます。
安倍晴明記(あべのせいめいき)
陰陽師・安倍晴明にまつわる伝説を描いた仮名草子。前半は晴明の先祖とされる阿倍仲麻呂と吉備真備が、遣唐使として赴いた唐土で皇帝の出す難題に挑戦するという伝説が描かれています。寛文年間(1661〜1673)頃に出版されました。
北夷分界余話(ほくいぶんかいよわ)
村上貞助(松前奉行所同心)が間宮林蔵の北方探索の口述をまとめた書。樺太の地理、住民、生業、交易、民俗(冠婚葬祭)等が、彩色豊かな図を添えて記されています。文化8年(1811)序。『東韃地方紀行』、『北蝦夷島地図』とあわせて、『間宮林蔵北蝦夷等見聞記録』として重要文化財に指定されました。
国書御委任状(こくしょごいにんじょう)
明治5年(1872)5月、アメリカとの条約改正のため、岩倉使節団に参加していた大久保利通・伊藤博文が急遽帰国して下付を受けた国書委任状です。使節団の特命全権大使である岩倉具視や、副使の木戸孝允などの名前が書かれています。本文書が含まれる「公文附属の図」は、平成10年に「公文録」とともに国の重要文化財に指定されました。