会期 | 平成26年9月27日(土)〜11月8日(土) | |
開館時間 | 月〜土曜日、11月2日(日)、11月3日(祝) | 午前9時15分〜午後5時00分 |
※日曜、祝日は休館(ただし、11月2日、3日は開館) | ||
会場 | 国立公文書館 本館 | |
入場料 | 無料 |
日時 | 平成26年10月1日(水)、平成26年10月29日(水) 14時00分〜14時30分 平成26年11月3日(祝) 11時00分〜11時30分 |
場所 | 国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)1階展示場 |
展示会の見所について企画者が解説します。事前申込みは不要です。 |
中国で古くから大人気の歴史エンターテインメント、後醍醐天皇の綸旨、明治政府の公文書など、当館所蔵の重要文化財から選りすぐりの4点を特別展示します。この他にも、貴重な資料が盛りだくさん。幕府・内閣がつたえてきた歴史資料の宝庫へようこそ!
本展示は、「東京文化財ウィーク2014」への参加企画です。
全相平話 (ぜんそうへいわ)
中国の歴史上の出来事を、フィクションを取り入れながら面白く講談した大衆向けの歴史物語で、元時代の至治(しち)年間(1321〜23)に刊行されたものです。本書は、現存する唯一のものであり、貴重な資料として世界的に知られています。今回は、周王朝の建国(紀元前1100頃)の物語を中心に展示します。国の重要文化財。
本朝続文粋 (ほんちょうぞくもんずい)
『本朝続文粋』は後一条天皇から崇徳天皇までの時代に作られた漢詩文232編を蒐集・分類した平安後期の漢詩文集です。本資料は金沢文庫の創始者とされる北条実時が文永9年(1272)に書写させたもので、末尾に実時の花押が見られます。現存する写本では最古の完本。国の重要文化財。
後醍醐天皇綸旨〈朽木家古文書〉 (ごだいごてんのうりんじ)
元弘3年(1333)8月12日に発せられた後醍醐天皇の綸旨(側近である蔵人が天皇の意向を奉じて作成した文書)。佐々木(朽木)時経という人物に対し、近江国朽木荘の地頭職を従来通りに与えるという内容を持ちます。薄墨色の宿紙(漉き返しの再生紙)に書かれているのが特徴です。国の重要文化財。
三十六人歌合 (さんじゅうろくにんうたあわせ)
柿本人麻呂から中務まで三十六人の和歌をそれぞれ一首ずつ選び、歌合形式で左右に配置したもの。箱書によれば本文は近衛前久(龍山)の書写、外題はその孫である近衛信尋(応山)の手によるもの。見返しに描かれた龍虎の図は、狩野探幽の筆です。
公文録 (こうぶんろく)
明治初期の太政官が各省との間で授受した文書を、年次別・機関別に編纂したもので、総冊数4000冊を超える資料群。本資料は、明治6年(1873)5月5日の太政官庁舎の火災により所蔵資料の大半が焼失した時、建省以来の御達願伺等の謄本の提出について太政官正院が各省へ達した際の文書です。『公文録』には、謄本に基づき復元された文書も含め、明治元年(1868)から明治18年(1885)まで文書が編纂されており、明治政府の諸制度を具に知ることができます。国の重要文化財。