会期 | 平成25年12月18日(水)〜平成26年2月1日(土) |
日時 | 平成25年12月25日(水)、平成26年1月15日(水) 午後2時〜午後2時30分 |
場所 | 国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)1階展示場 |
展示会の見所について企画者が解説します。事前申込みは不要です。 |
むかし、むかし――この国には、人々を恐怖に陥れた妖怪たちと、それを見事に退治した英雄たちがいました。
本展では、古典文学の中に見える妖怪退治の物語を、主に江戸時代に出版された絵入り本を中心に紹介します。
源氏一統志 (弘化三年(1846)版)
病に伏せる武将・源頼光のもとに夜な夜な忍び寄る妖怪「土蜘蛛」(つちぐも)の様子。松亭金水が手掛けた源氏の代々の物語を描いた読本『源氏一統志』の巻頭の口絵で、挿絵を担当したのは葛飾北斎です。
平家物語 (江戸時代前期版)
内裏に現れては帝を悩ませていた妖怪「鵺」(ぬえ)を退治した源三位頼政。鵺退治に象徴される武功の他、『平家物語』には彼の歌人としての才覚や、その非業の最期などが記されています。展示資料は、江戸時代前期に出版された絵入りの『平家物語』です。
日本書紀 (慶長年間写)
スサノオによるヤマタノオロチ退治が記載された、我が国で最初の勅撰国史『日本書紀』。展示資料は、永正10年(1513)に公卿の三条西実隆が作成した写本を転写した紅葉山文庫の旧蔵書。全30巻を完備した『日本書紀』としては、現存最古の資料です。