●簡易図録(PDF:約2.9MB)
●資料一覧(PDF:約211KB)
会期 |
令和3年9月25日(土)〜11月28日(日) ※新型コロナウイルスの感染予防・拡大防止のため、会期を変更する場合があります。 ※展示室内の密接を避けるため、入室制限を行うことがあります。 |
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開館時間 | 月〜日曜日 | 午前9時15分〜午後5時00分 |
※期間中無休 ※閲覧室の開室日時とは異なります。ご注意ください。 |
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会場 | 国立公文書館 本館 | |
入場料 | 無料 |
――耳を傾ければきっと聞こえてくる、本たちの声。
世界には1冊として全く同じ本は存在しません。なぜなら同じ題名や内容を持っていたとしても、印刷した時期や持ち主が異なっていれば、それぞれ違う来歴を持っていることになるからです。
本の形や紙の素材、筆跡や蔵書印、果ては書き込みや虫食いなど、本に残された様々な手がかりに注目することで、本だけでなく歴史や文学の来た道を辿ることができるかもしれません。
本展では、国立公文書館開館50周年・公文書管理法施行10周年を記念して、本の形態や素材に着目する書誌学の手法を用い、当館が誇るコレクションである内閣文庫から、様々な知識を教えてくれる「おしゃべりな本たち」をご紹介します。
管見抄(かんけんしょう)
唐の白居易(はくきょい)(772〜846)が著した漢詩文集『白氏文集(はくしもんじゅう)』から、治政の参考になる詩文を抄出した書です。本資料は永仁3年(1295)に書写されたもので、京都智積院(ちしゃくいん)が所蔵する断簡のほかには伝本が知られていません。糊付けによる装丁方法「粘葉装(でっちょうそう)」が用いられています。和学講談所旧蔵。
※会期中、保存の観点から展示替えを行います。
三十六人歌合(さんじゅうろくにんうたあわせ)
「三十六歌仙(さんじゅうろっかせん)」と称される歌人たちの名歌を一首ずつ選び、歌合の形式で左右に編集した歌集で、文禄3年(1594)9月に書写されました。本文は近衛前久(このえさきひさ)(1536〜1612)の筆で、表紙の見返(みかえし)に描かれた龍虎の図は、狩野探幽(かのうたんゆう)(1602〜1674)が描いたと伝えられており、非常に豪華なつくりとなっています。京都学習院旧蔵。
※会期中、保存の観点から展示替えを行います。
貞観政要(じょうがんせいよう)(伏見版(ふしみばん))
唐の皇帝太宗(たいそう)(在位:626〜649)の政治論議をまとめた書で、編者は呉兢(ごきょう)(670〜749)。中国では為政者の教科書として読み継がれ、徳川家康(とくがわいえやす)(1543〜1616)も愛読者の一人でした。本資料は、家康の命によって、京都伏見で印刷されたことから、伏見版と呼ばれます。慶長5年(1600)に出版されました。林羅山(はやしらざん)(1583〜 1657)旧蔵。