春・秋の特別展

令和元年 秋の特別展
 天皇陛下御即位記念「行幸−近現代の皇室と国民−」

令和元年秋の特別展 天皇陛下御即位記念「行幸−近現代の皇室と国民−」


【展示会】

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概要

 明治維新後、近代化の進展とともに、天皇を中心とする皇室の情報は様々な形で国民に伝えられました。特に、各地で行われる行幸啓は、多くの国民が皇室を身近に感じる機会になりました。その後も、現在に至るまで、行幸啓は皇室と国民を近づける重要な行事として行われる一方、その内容やスタイルは、時代に合わせて変化していきます。
 本展では、天皇陛下の御即位を記念し、近現代の行幸啓の歴史と、皇室と国民の関係について、当館所蔵の公文書や関係機関所蔵資料から御紹介します。

主な展示


参与大久保利通遷都ノ議ヲ上ル

参与大久保利通遷都ノ議ヲ上ル
 慶応4年(1868)正月17日、新政府の参与大久保利通(おおくぼとしみち)は、大坂遷都(せんと)を建言しました。この中で大久保は、天皇は西欧の君主のように、国中を視察し、民を大切に育て、広く民に敬愛される君主となられることが重要であると述べています。大坂遷都論は採用されませんでしたが、同年3月には大坂行幸が実現し、明治天皇が初めて京都の外の地を訪問されました。



大正大礼記録

大正大礼記録
 大正4年(1915)11月、大正天皇の即位の礼と大嘗祭(だいじょうさい)が京都御所で行われました。大正天皇は京都へ行幸し、儀式に臨みました。これらの儀式は詳細に記録され、『大礼記録』としてまとめられました。同記録には、右の資料のような文書のほかに、写真や絵図が含まれ、行幸の様子や、儀式の華やかな雰囲気を伝えています。左の資料は、行幸の際に運行された宮廷列車の写真です。



新日本建設ニ関スル詔書

新日本建設ニ関スル詔書
 昭和21年(1946)1月1日、「新日本建設ニ関スル詔書」が発せられました。詔書では、敗戦後の困難な状況の中でも、天皇は国民とともにあり、その関係は「終始相互ノ信頼ト敬愛」によって結ばれ、「単ナル神話ト伝説」によるものではないことが述べられています。その後、同年2月から、昭和天皇による戦後巡幸(じゅんこう)が開始され、昭和29年までに、当時、米軍の施政権下にあった沖縄を除く、すべての都道府県を行幸されました。




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