企画展

国立公文書館つくば分館 令和4年度 春の企画展「ゆっくら温泉−江戸時代の湯めぐり−」

「ゆっくら温泉−江戸時代の湯めぐり−ポスター

【展示会】

概要

 日本人が古くから親しんできた温泉。江戸時代には、名所図会、紀行文などを通して温泉地の情報が広く流布しました。多くの人々が温泉地を訪れ、温泉は次第に湯治場としてだけではなく、行楽地としての側面もみせるようになります。
 本展示では、江戸時代の資料を中心に、人々と温泉の関わりをご紹介いたします。

主な展示資料

七湯集

七湯集(しちとうしゅう)
 箱根七湯(湯本など箱根を代表する七つの温泉)の案内書。温泉の効能や名所旧跡などがまとめられています。文化8年(1811)成立。




摂津国有馬山勝景図

摂津国有馬山勝景図(せっつのくにありまやましょうけいず)
 有馬温泉に関する案内書。温泉地を含む有馬山の景色が彩色画で描かれ、有馬温泉の由来や入湯の方法、土産などについて記されています。寛延2年(1749)刊。




私儀就病気湯治願之儀願之通御差図被下ニ付御礼一札

私儀就病気湯治願之儀願之通御差図被下ニ付御礼一札(わたくしぎびょうきにつきとうじねがいのぎねがいのとおりおさしずくださるにつきおれいいっさつ)
 上野国伊勢崎藩の前藩主酒井忠恒(寸升)は、元治元年(1864)に幕府へ湯治願を提出しました。本資料は、酒井寸升が幕府老中宛に差し出した湯治願が許可されたことに対する御礼の書状です。