国際アーカイブズ週間について


各国のアーカイブズ機関の相互連携と発展を目的とする国際非政府組織の国際公文書館会議(International Council on Archives、ICA)は、設立記念日の6月9日を「国際アーカイブズの日」とし、2019(令和元)年以降は、この日を含む1週間を「国際アーカイブズ週間」として、記録やアーカイブズに対する社会の関心を高めるための機会とするよう、各国のアーカイブズ機関等に働きかけを行っています。 2025(令和7)年は「アーカイブズはアクセスできる―すべての人のためのアーカイブズ(Archives Are Accessible - Archives for Everyone)」のテーマのもと、ICAでは多彩なプログラムが展開されます。
ICA公式ウェブサイトの関連ページ(英語)へのリンクは【こちら】(外部サイト)


1.2025年国際アーカイブズ週間

期間:6月9日(月)〜13日(金)
テーマ:「アーカイブズはアクセスできる―すべての人のためのアーカイブズ(Archives Are Accessible - Archives for Everyone)」


2.ICA主催のイベント

(1) ICA主催のウェビナー等

2025年はICAのセクションや地域支部に加え外部協力団体が主催するものを含め、オンラインワークショップやウェビナーなど、全部で9つのオンラインイベントが開催されます。(事前登録制、参加費無料。11日のワークショップは定員あり)。

a) 6月9日(月) <ライトニングトーク>日本時間18:00〜19:00、21:30〜22:30 (中央ヨーロッパ時間 11:00〜12:00、14:30-15:30)
「アーカイブズアクセスの向上に向けた障壁の克服及び技術の活用」
短い双方向的な発表において、アーカイブズのアクセスを改善するための革新的なアプローチが紹介されます。セッションが2つあり、1つ目のセッションではアクセス障壁の克服に焦点が当てられ、2つ目のセッションではアクセス向上を目的とした、新たな技術を契機とする解決策が紹介されます。
 使用言語:英語 (他言語への通訳なし)
 【詳細・登録先 】(外部サイト)


b) 6月10日(火) <ライトニングトーク>日本時間18:00〜19:00、21:30〜22:30 (中央ヨーロッパ時間11:00〜12:00、14:30-15:30)
「変革のためのアーカイブズ―社会、包摂及び表現」
アーカイブズが社会的変革、包摂、そして表現の場を促進する方法を探ります。1つ目のセッションでは、一般の認識を変える上でのアーカイブズの役割に焦点が当てられ、2つ目のセッションでは、十分に表現されてこなかった声を増幅させる包摂的なアーカイブズ実践が紹介されます。
 使用言語:英語 (他言語への通訳なし)
 【詳細・登録先 】(外部サイト)


c) 6月11日(水) <オンラインワークショップ>日本時間19:00〜20:30 (中央ヨーロッパ時間12:00〜13:30)
「オンラインワークショップ - 新規専門職コホートと共にアーカイブズ実践を再考する」
ICA新規専門職プログラムが主催する90分間のオンラインワークショップ。発表、小グループ討論、Q&Aを通じて革新的なアーカイブズ戦略を探ります。参加者は50名限定で事前登録が必要。伝統的な実践を再考することを通して、アーカイブズをよりアクセスしやすくする方法に焦点を当てます。
 使用言語:英語(他言語への通訳なし)
 【詳細・登録先】(外部サイト)


d) 6月11日(水) <オンラインワークショップ>日本時間23:00〜6月12日(木)00:30 (中央ヨーロッパ時間6月11日(水)16:00〜17:30)
「アーカイブズはアクセスできるか? コミュニティとの協力によるアーカイブズアクセスの変革」
90分間のオンラインワークショップで、アーカイブズのアクセス向上に向けた包摂的かつコミュニティ主導のアプローチを探ります。講演者は、先住民グループ、障害者、及びニューロダイバーズな利用者と共に活動している人々です。トピックには、視覚障害者の学生のための“触れる”ワークショップ、カナダにおける先住民アーカイブズの脱植民地化、帝国戦争博物館におけるアーカイブズのアクセス化が含まれます。事前登録が必要。
 使用言語:英語(英仏通訳あり)
 【詳細・登録先 】(外部サイト)


e) 6月12日(木) <ウェビナー>日本時間19:00〜20:00 (中央ヨーロッパ時間12:00〜13:00)
「デジタル時代におけるアクセスと完全性―アーカイブズ、AI、そして真正性」
このウェビナーでは、アーカイブズが人工知能(AI)及びデジタル保存とどのように交わるかを探ります。専門家が、アクセス向上のためのAIの活用、デジタルメディアにおける真正性維持の課題、そしてデジタルコレクションにおける信頼性と完全性を保存するための実践的な枠組みについて議論します。このセッションでは、技術がアーカイブズのアクセス及び保存の未来をどのように形作っているかにも焦点を当てます。
 使用言語:英語(字幕の自動翻訳サービス付き)
 【詳細・登録先 】(外部サイト)


f) 6月12日(木) <ウェビナー>日本時間22:00〜23:00 (中央ヨーロッパ時間15:00〜16:00)
「アーカイブズ、アクセス及び著作権―すべてのアーキビストが知っておくべきこと」
このウェビナーでは、著作権がアーカイブズのアクセス及び保存にどのように影響するかを探ります。第一線の専門家が、日常のアーカイブズ業務における著作権の影響、国内外の法制度、そしてアクセスと著作権のバランスを取るための戦略について議論します。また、アーカイブズ専門職が著作権の課題に対処するための新しいオンラインコース「アーキビストのための著作権入門」も紹介されます。
 使用言語:英語(仏語への通訳あり)
 【詳細・登録先 】(外部サイト)


g) 6月13日(金) <ウェビナー>日本時間00:00〜01:30 (中央ヨーロッパ時間6月12日(木)17:00〜18:30)
「アーカイブズ、多様な記憶、平和構築」
このセッションは、包摂、多様な記憶の認識及び歴史的正義の構築に向けた重要なツールとして、アーカイブズがいかに機能しているのかを探る事例研究を紹介します。
 使用言語:スペイン語(他言語への通訳なし)
 【詳細・登録先 】(外部サイト)


h) 6月13日(金) <オンラインイベント>日本時間17:00〜18:00 (中央ヨーロッパ時間10:00〜11:00)
「CORAAの紹介―アフリカのアーカイブズネットワークのためのオープンマップ (発表と協力的出発)」
このオンラインイベントでは、アフリカのアーカイブズ機関を繋げ、認知度及びネットワーキングを向上させるオープンソースの共同マップ「CORAA」を紹介します。ICAアフリカプログラムが主催し、Basma Makhlouf Shabou教授が主導するこのセッションでは、発表、Q&A及び今後のステップについての詳細が共有されます。
 使用言語:仏語(英仏通訳あり)
 【詳細・登録先 】(外部サイト)


i) 6月13日(金) <ウェビナー>日本時間19:00〜20:30 (中央ヨーロッパ時間12:00〜13:30)
「国民のデジタル記憶―セキュリティ、アクセス及び技術」
ICAは、アーキビストとアーカイブズコミュニティを対象に、国民のデジタル記憶を守ることに関するウェビナーを開催します。UAE、カナダ、ノルウェーの専門家を迎え、安全で持続可能、かつ包摂的なデジタルアーカイブズへのアクセスを確保するための革新的な国家戦略を探ります。サイバーセキュリティ、大規模デジタル化、公共アクセスの強化がトピックに含まれます。
 使用言語:英語(英仏通訳あり)
 【詳細・登録先 】(外部サイト)


(2) 関連イベントの情報

ICAは、会員のアーカイブズ機関等が開催する、国際アーカイブズ週間関連の各種イベントの情報を共有するためのポータルを提供しています。情報は以下のリンクから確認できます。
 【IAW2025アジェンダ】(外部サイト)


また、国際アーカイブズ週間関連のイベントを開催する機関は、このポータルに情報を以下のリンクから登録することができます。
 【登録先】(外部サイト)


3.広報用キット

ICAから、SNS等で使用できるように、2025年国際アーカイブズ週間のキーデザインがダウンロード用に提供されています。
 【メディアキット 】(外部サイト)