国立公文書館とEASTICAの共催により、国際公文書館会議東アジア地域支部(East Asian Regional Branch of the International Council on Archives, EASTICA)
第14回総会及びセミナーを令和元年11月25日(月)から27日(水)まで、ホテルメトロポリタンエドモント(東京都千代田区)で開催しました。
今回の会合には、海外(中国、韓国、モンゴル、米国、フランス、タイ)から85名、日本国内から82名、合計167名が参加しました。
日本がEASTICA総会のホスト国を務めるのは5度目です。開会式には、来賓として別府充彦内閣府審議官が出席し、御挨拶をいただきました。
今回のEASTICAのテーマは「アーカイブズのこれから ― 膨張する多様な記録にどう向き合うか(Archives Today and Tomorrow: Prospering as a Diversity of Records Dramatically Increase)」で、
下記のプログラムで構成され、各セッションで活発な意見交換が行われました。
期間・日時 | 午前 | 午後 | 夕方 | ||
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11/25(月) | - | EASTICA理事会 | - | ||
11/26(火) | 開会式 EASTICA総会 |
昼食 | セッション1「アーカイブズの変わりゆく現場」 (講演1・講演2) セッション2「アーカイブズのこれからを考える」 (講演3・パネルディスカッション) |
国立公文書館主催夕食会 | |
11/27(水) | セッション3(国・地域別報告) 閉会式 |
昼食 | 視察 すみだ北斎美術館及び印刷博物館 | EASTICA主催夕食会 |
第14回総会での主な決定事項は以下のとおりです。
(1)2019−2023年 運営体制 ※肩書は総会当時のもの
議長:ワン・シャオゾン (中国国家档案局 副局長)
副議長:イ・ソヨン (韓国国家記録院 院長)
事務局長:イ・サンミン (韓国)
会計官:チェ・ジヒ (韓国)
理事:加藤 丈夫 (日本国立公文書館 館長)
エンフバータル・サムダン (モンゴル国公文書管理庁 長官)
ラウ・フォン (マカオ档案館 館長)
ルビー・ルク・ユクシャン (香港特別行政区政府档案処 処長) ※今総会で新たに追加
(2)2020年理事会及びセミナー開催地:韓国・ソウル(開催時期未定)
(3)新規会員承認(いずれもC会員):人民大学情報学科(中国),福建省档案館(中国)
(4)長年EASTICA事務局長を務め,現在も香港大学と共催の既卒者向けアーカイブズ学講座
(PCAS/PDAS)の特別顧問であるサイモン・チュー氏を名誉会員とすることを決定
(5) PCAS/PDASの継続の確認
セッション講師
講演1
アンセア・セレス(国際公文書館会議(ICA)事務総長)
「“すばらしい新世界” −AIとアーカイブズ−」
»要旨・発表メモ(PDF 430KB) »発表資料(PDF 2,890KB)
講演2
ローレンス・ブリュア(アメリカ合衆国政府首席記録官/国立公文書記録管理院(NARA))
「米国の公文書管理改革-『デジタルアーカイブズ』のこれからを創る」
»要旨・発表メモ(PDF 461KB) »発表資料(PDF 3,396KB)
講演3
高野明彦(国立情報学研究所/東京大学大学院 教授)
「デジタル技術によるアーカイブズの開き方〜“Japan Search”が目指す世界〜」
»要旨(PDF 333KB) »講演資料 P1-8 (PDF 3,019 KB) P9-11(PDF 4,421 KB) P12-14(PDF 2,404 KB))
パネルディスカッション
パネリスト:上記3講師
モデレーター:杉本重雄(筑波大学名誉教授・特命教授)
国・地域別報告
日本
新垣和紀(国立公文書館) »本文(PDF 406KB) »発表資料(英語)(PDF 257KB)
中国
ディン・ヨン(中国国家档案局) »本文(PDF 413KB)
韓国
イ・ジュクァン(韓国国家記録院) »発表資料(PDF 4,892KB))
モンゴル
エンフバータル・サムダン(モンゴル国公文書管理庁) »本文(PDF 940KB)
香港
ジェシカ・ラウ・シンクヮン(香港特別行政区政府) »本文(英語)(PDF 931KB)
マカオ
ヴェロニカ・チャン・カイー(マカオ档案館) »本文(PDF 364KB)
理事会の様子
理事会出席者記念撮影
開会式にて挨拶する加藤館長
総会の様子
アンセア・セレスICA事務総長講演
ローレンス・ブリュアNARA首席記録官講演
高野明彦国立情報学研究所教授講演
パネルディスカッション(手前:杉本重雄筑波大学名誉教授)
パネルディスカッション 質疑応答
国/地域別報告
※詳しい内容は、当館の情報誌「アーカイブズ」第91号に掲載しております。