館外展示及び他機関と連携した取組

国立公文書館所蔵資料展 徳川家康と房総

国立公文書館所蔵資料展 徳川家康と房総

【展示会】

概要

 国立公文書館では、所蔵資料をより多くの方々にご覧いただくため、平成24年度より、各地の公文書館等で展示会を開催しています。
 このたび、千葉県文書館との共催で、所蔵資料展を開催します。
 本展では、当館が所蔵する江戸幕府から引き継いだ蔵書や資料等と、千葉県文書館が所蔵する徳川家康関係の資料などを展示し、徳川家康の生涯と房総との関わりをご紹介します。

主な展示資料

御実紀

御実紀(ごじっき)
 通称「徳川実紀」とよばれ、林述斎(じゅっさい)らにより編纂され、天保14年(1843)に完成した幕府の正史です。初代家康から十代家治に至る歴代将軍ごとの治績を編年体で記し、逸話については、付録としてまとめたものです。 慶長18年(1613)12月6日条には、家康が翌年正月に上総東金(現在の千葉県東金市)辺りで鷹狩りを行いたいとの意向を示したことが記されており、実際に東金に訪れ、鷹狩りを行っています。全485冊、紅葉山文庫旧蔵。【国立公文書館所蔵】



寛政重修諸家譜

寛政重修諸家譜(かんせいちょうしゅうしょかふ)
 幕府によって編纂された大名・旗本の家譜集です。寛政11年(1799)に若年寄堀田正敦(まさあつ)を編集総裁とし、寛永年間に成立した家譜集である「寛永諸家系図伝」を全面的に改訂し、新たに諸家から完成10年までの系図等を提出させ、 およそ14年の歳月を費やし、文化9年(1812)に完成しました。画像は徳川四天王の一人で、大多喜藩初代藩主の本多忠勝の箇所。全1530冊、紅葉山文庫旧蔵。【国立公文書館所蔵】



徳川家康朱印状

徳川家康朱印状(本寿寺宛て寺領寄進)
 家康は豊臣秀吉により、天正18年(1590)7月、関東への移封を命じられます。資料はその1年余り後の天正19年11月、土気(とけ)(現千葉市)の日蓮宗寺院・本寿寺に出された寺領を寄進する旨を記した朱印状で、家康の「福徳」の丸印が押されたものです。 江戸幕府が開かれた後も、本寿寺には歴代将軍から寺領安堵の朱印状が与えられています。【千葉県文書館所蔵】