企画展

平成30年度 第1回企画展 「戊辰戦争―菊と葵の500日―」

平成30年度 第1回企画展 「戊辰戦争―菊と葵の500日―」


【展示会】 【関連イベント】ギャラリー・トーク

概要

 戊辰戦争は、慶応4年(1868)正月の鳥羽・伏見の戦いに始まり、翌明治2年(1869)5月の五稜郭の戦いが終結するまでの、一連の戦闘をいいます。王政復古によって誕生した新政府軍と、旧幕府軍との間で500日以上にわたり、各地で様々な戦いが展開されました。
 本展では当館所蔵資料から、日本各地で行われた様々な戦闘の記録や、戦争に参加した人々に関する資料をご紹介し、戊辰戦争の実像に迫ります。

主な展示資料

戊辰所用錦旗及軍旗真図

『戊辰所用錦旗及軍旗真図』(ぼしんしょようきんきおよびぐんきしんず)重要文化財
 戊辰戦争の際、新政府軍が用いた錦旗(きんき)及び軍旗(ぐんき)の精密な模写図です。戊辰戦争では各種の錦旗や軍旗が新政府軍に与えられました。 これらの旗は年が経過すれば劣化は免れないため、政府では絵師浮田可成(うきたかせい)に命じ、これらの旗を克明に模写させ、正確な姿を後世に伝えることとしました(明治21年(1888)5月から約2年をかけて作成)。  本資料の含まれる「公文附属の図」は、平成10年(1998)、「公文録」とともに、国の重要文化財に指定されました。
 ※6月16日(土)以降は展示箇所を変更。



新撰組手負之者山口次郎医学所江罷越候儀ニ付申上候書付

『新撰組手負之者山口次郎医学所江罷越候儀ニ付申上候書付』(しんせんぐみておいのものやまぐちじろういがくしょへまかりこしそうろうぎにつきもうしあげそうろうかきつけ)
 本資料は、鳥羽・伏見の戦いで敗れ、負傷して江戸に戻った新撰組隊士の山口次郎(斎藤一(はじめ)。後に藤田五郎)が医学所で頭取を務めていた松本良順(りょうじゅん)の治療を受けたことを示す文書です。多聞櫓文書。



函館五稜郭開拓使ヨリ請取方伺

『函館五稜郭開拓使ヨリ請取方伺』(はこだてごりょうかくかいたくしよりうけとりかたうかがい)重要文化財
 明治6年(1873)12月、五稜郭(ごりょうかく)跡地の管理は開拓使から陸軍省に移り、練兵場として使用されました。 本資料は、同年11月、陸軍省が兵営・火薬庫等の建設のため、開拓使に函館五稜郭の引渡しを求めた際の文書です。資料には彩色された絵図が添付されており、建物や堀の寸法が詳細に書き込まれていることがわかります。本資料は「公文録」に含まれています。  ※6月16日(土)以降は展示替え。