企画展

平成25年度連続企画展「江戸幕府を支えた知の巨人−林羅山の愛読した漢籍−」

平成25年度連続企画展「江戸幕府を支えた知の巨人−林羅山の愛読した漢籍−」


【展示会】


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概要

国立公文書館が所蔵する林羅山(はやしらざん、1583〜1657)の愛読書を展示します。圧倒的な読書量によって形成された「知識」を用いて江戸幕府を支えた林羅山、その「知」の淵源を羅山の書き込みのある漢籍をもとにご紹介します。



主な展示

論語集解 (室町時代刊、単跋本)
『論語集解(ろんごしっかい)』は、孔子の言行を記した『論語』の注釈書。展示資料は、林羅山が幼少期より愛読したもので、ページの余白や附箋に細かい字で書き込みが施されています。



 

万首唐人絶句 (明・万暦刊)
『万首唐人絶句(ばんしゅとうじんぜっく)』は、唐時代に活躍した詩人たちの詩から、絶句(四句で構成される漢詩)のみを集録した選集。
展示資料は、林羅山が元和3年(1617)10月15日〜28日にかけて読んだもので、各冊の末尾にある書き入れから、羅山の一日の読書量が分かります。



棠陰比事 (林羅山手校手跋本、元和5年写)
『棠陰比事(とういんひじ)』は、裁判を公正に行うため、刑事事件の判例を集めた書物。
展示資料は、林羅山が元和5年(1619)に書いた「跋文」(あとがき)で、そこには、弟子に本文を筆写させこと、そして、その本文に羅山自身が校訂を加えたことが述べられています。