企画展

平成25年度連続企画展第3回「空襲の記録―全国主要都市戦災概況図―」

平成25年度連続企画展第3回「空襲の記録―全国主要都市戦災概況図―」



【展示会】

概要

終戦後間もない昭和20年(1945)12月に、第一復員省資料課によって、都市ごとに編さんされた「全国主要都市戦災概況図」。

冒頭に綴られている「前言」 には、当時、復員軍人が帰還にあたって発した最初の質問が、故郷の戦災状況の把握であったため、本図の速やかな完成に努めたと記されています。同年10月上旬から作成に着手し、完成したのは12月。作成に要した日数は、約3ヶ月でした。

戦災概況の調査にあたり、全国主要地区に調査員が派遣され、実施調査にあたりました。各地の図面を比較してみると、その縮尺、紙質やサイズ、書き込まれた情報の精度などは様々です。このように、完成した図面そのものから、充分な調査期間が設けられず、各地域別に本図が作成されたことが読み取れます。

今回の企画展では、3期に分けて、北海道から鹿児島県まで約130都市分の戦災概況図を展示します。



主な展示資料


『戦災概況図 青森』
昭和20年(1945)7月28日から29日にかけての青森大空襲による被害地域が、格子状に塗られています。主に、港湾施設が攻撃対象とされたことが読み取れます。



『戦災概況図 舞鶴』
昭和20年(1945)7月29日と30日に投下された、爆弾による被害状況が示されています。30日の被害については、「主トシテ工廠並艦船ヲ攻撃セルモノニシテ投下爆弾数不明」と付記されています。



『戦災概況図 広島』
昭和20年(1945)3月19日のグラマン戦闘機による被害状況、4月30日のB29による爆撃箇所が円形で、さらに8月6日の原爆による火災区域が斜線で表されています。



『戦災概況図 長崎』
中央よりやや上に、細かい格子状で丸く塗りつぶされた部分は、8月9日の原爆投下による全壊全焼区域を示しています。同日における全焼区域、半壊又は一部損壊区域についても、塗り分けて表示されています。



関連情報

全国主要都市戦災概況図 (デジタルアーカイブへ)