企画展

令和元年度 第2回企画展 「雨に詠えば―空模様の古典文学―」

令和元年度 第2回企画展 「雨に詠えば―空模様の古典文学―」
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概要

 雨――それは季節や時間でさまざまに表情を変え、恵みをもたらすこともあれば、人々の生活を脅かすこともあります。古くから日本人はこの雨の変化に心を配り、時には和歌や物語に描くことで、さまざまな感情を託してきました。
 本展では身近な気象現象である雨をテーマに、上代から近世までに成立したさまざまな古典文学をご紹介します。

主な展示


万葉集

万葉集
 本資料は慶長年間(1596〜1615)に出版された『万葉集』で、徳川家康に仕えた学者である林羅山(1583〜1657)が所蔵していたものです。掲載の巻十には七夕の日の雨を詠んだ歌が収められており、画像の一首目は天の川を渡る彦星の船から散る櫂(かい)の雫(しずく)を例えたものです。




源氏物語

源氏物語
 本資料は承応3年(1654)に挿絵入りで出版された『源氏物語』で、紅葉山文庫に所蔵されていたものです。画像は「帚木」より、夏の雨の晩に光源氏らが集まり、女性の品評や思い出話を語り合う「雨夜の品定め」の場面です。




曾我物語

曾我物語
 父の仇討ちを誓った曾我十郎・五郎の二人の兄弟を描いた『曾我物語』は、鎌倉時代に実際に起きた事件を元に成立しました。主人公の二人が仇討ちを決行するクライマックスは、五月の雨の晩。本資料は貞享4年(1687)に挿絵入りで出版されたもので、紅葉山文庫の旧蔵です。