イギリス国立公文書館による女性関係資料利活用の取組み
~女性参政権運動(Women’s Suffrage)の記録を題材に~

国立公文書館 統括公文書専門官室
渡辺 悦子

はじめに
  近年は「女性」を切り口に所蔵資料を紹介する国や自治体公文書館のニュースレター等を目にするのも珍しくなくなった[1]。諸外国に目を転じると、毎年3月8日、国連の定める国際女性デー(International Women’s Day)[2]に合わせて、各国の公文書館や博物館等の諸機関より、女性のエンパワーメントに関する投稿が一斉に行われることもある。当館では折に触れた取組みをするには至っていないが、SNSでの資料紹介発信や、各種展示会[3]においても、女性に関わる資料の紹介にスペースが割かれることも増えている。
  そのような内外のアーカイブズの流れをみながら、筆者は、当館の所蔵資料について「女性」を切り口とした利用支援の仕組みを検討している。そこで、検討の手がかりにするため調査した、イギリス国立公文書館(The National Archives、以下「TNA」という)における、20世紀初期の女性参政権運動に関わる資料の活用や利用支援の取組みを紹介してみたい。

1.イギリスにおける女性参政権運動
  まずは簡単にイギリスにおける女性参政権運動(Women’s Suffrage)の歴史を見ておこう。
  19世紀後半に始まるとされる女性参政権運動は、その中心を担った中流階級以上の女性たちが「家庭の天使」であるべきという規範によって自ら活動の幅を狭めており、小規模な講演やパンフレットの出版、議員へのロビー活動など「目立たない活動」が主流であったという[4]。それでも一定の成果として、未亡人を含む独身の納税者に限られていた地方参政権[5]については、19世紀末には既婚の女性納税者にも認められることになった。
  1897年、女性による国政選挙への参加を求め、ミリセント・フォーセットらにより、イギリス各地にあった団体が統一され、女性参政権協会全国連盟(National Union of Women’s Suffrage Societies、NUWSS)が設立される。リーフレットの作成や請願を通じた平和的・合法的な活動が進められるなか、1903年、マンチェスターでエミリン・パンクハースト夫人による女性社会政治同盟(Women’s Social and Political Union、WSPU)が設立される。サフラジスト(Suffragists)と呼ばれたフォーセットらNUWSSなどとは一線を画し、自らをサフラジェット(Suffragettes)と称したWSPUの活動家たちは、器物破損や納税拒否、果ては放火など、人々の注目を集めるため過激な手法を使った運動を行い、後に「英国内閣の危機」と称されるほどとなった。
  第一次大戦中の活動の自粛期間をへて、1918年の国民代表法成立により、制限はあった[6]が30歳以上の女性の国政選挙における選挙権が実現する。これは、サフラジェットたちの活動の成果というよりも、大戦中の女性たちの戦争協力によるものとも言われている[7]。
  破壊活動を行った彼女たちの運動は、当然ながら政府の監視と取り締まりの対象となり、そのためTNAには、「資産破壊、脱税、国勢調査ボイコットなどの過激な活動や不服従に対する政府の対応に関する情報源」[8]となる、女性参政権運動(特にサフラジェット)の第一級の資料群が所蔵されている。
  これら女性参政権運動に関わる資料を紹介するブログ記事と提供される教育コンテンツから、次節以降では、関連する所蔵資料とその利活用を見てみよう。

2.ブログ記事にみえる所蔵資料
  TNAでは、2012年2月からブログによって機関の活動や所蔵資料を紹介する事業を行っており、2023年10月1日現在で1,964件のポストを誇る。ブログの投稿は所蔵資料の紹介をする「記録と研究(Records and research)」をはじめとする5つのカテゴリーにわかれており[9]、毎月平均して14本前後の投稿がある。多い年には年間に200本を超える投稿がなされるなど、TNAの取組みを伝える重要な媒体である。
  所蔵資料とその利活用という観点から、特に「記録と研究」カテゴリーに投稿された記事(全1,359件)に注目して女性をテーマとしたものを抽出してみると、その投稿は157件[10]ほどみられる。このうち、女性参政権運動に関する投稿は31件とその2割にも及ぶ[11]。この件数の多さは、2018年が、イングランド及びウェールズの30歳以上の女性に対し国政への参政権を実現させた「国民代表法1918」が可決されて100周年を記念する年にあたり、年間を通して「Suffragette100」[12]というキャンペーンが組まれたことによるものである。この年に投稿された女性参政権運動関連の記事は16件に上る。
  ブログの内容は、ミリセント・フォーセットやエミリン・パンクハーストといった参政権運動に関わった個人のものがたり[13]から、サフラジェットたちの運動[14]の様子に関わるものが多くを占める。さらに参政権を実現した国民代表法やそれに基づき実施された総選挙についての記事[15]もある。ファミリーヒストリーが盛んなイギリスらしい記事として、参政権運動に参加した先祖の探し方を紹介するものもある[16]。いずれの記事においても、2~3点から多い場合は10点程度の所蔵資料が、資料の写真とともに紹介されている。
  上記31件のブログ記事において紹介される主な資料作成機関と、ブログに掲載された資料の件数を整理したのが右の表である(紹介される資料が3件以下の機関のものは省略)。
  最も多いのが、内務省の記録である。内務省は警察や監獄を所管しており、サフラジェットの行動の監視のため、彼女たちが作った刊行物等を収集したものや、警察による監視報告書など、運動に関するまとまった資料が残されている。また、ロンドン警察による記録は、サフラジェットたちの逮捕記録や、取締りの対象となる彼女らの行動を周知するための回覧文書などが含まれる。「挿絵(写真)付きロンドンニュース(Illustrated London News)」は、運動の様子などをとらえた写真が掲載されるため、視覚に訴える資料としてTNAブログや次項で触れる教材にしばしば使用される。総登録局の記録が見えるのは、同局が国勢調査を所掌したことに因るもので、サフラジェットが運動の一環として国勢調査をボイコットした記録がこれに含まれる。財務省記録は、これも運動の一環で、彼女たちの税金の支払い拒否に関わるものである。特許局の記録は、主にサフラジェットの運動を撮影した写真で新聞等に掲載されたものが、著作権申請をされたため残っている資料である。

3.教育コンテンツにみえる資料
  所蔵資料の利活用の取組みを紹介するために不可欠ともいえるのが、TNAによる所蔵資料を活用した教育コンテンツである[17]。10月1日時点で300件以上の様々なリソースが、同館の「教育(Education)」にカテゴライズされるwebサイト上に公開されている[18]。
  TNAの教育コンテンツは、イングランド及びウェールズにおける初等教育(5~11歳)と中等教育(11~18歳)の学習者層[19]を対象に、ナショナル・カリキュラムに沿った内容で提供されていることを特徴とする。提供されるコンテンツの形式は、
  ・1コマ当たりの指導案の形式となっている授業パック型教材(Lesson)
  ・テーマに関連する資料10~50点をワンセットにした資料集型教材(Themed Collection)
  ・TNAが2003~2009年頃に提供していた学習コンテンツ「Learning Curve」[20]を再利用したトピックページ(Focused topic)
  ・TNA職員により対面又はオンラインで提供されるワークショップ
に分類できる。授業パック型教材には、「History Hook」[21]や「Spotlight on」[22]とよばれる、10分以内の短い動画シリーズとセットになったものもある。
  このうち、女性参政権運動に関する教材は7件あり、TNAにおける教育コンテンツ全体としてもこのような一定のまとまりをもつテーマは「奴隷」や「救貧法」関連の教材以外にはあまり見られず、同館が力を入れている分野であることが想像できる。TNAによる女性参政権運動に係る教材を一覧にすると以下のとおりである。

  これら教育コンテンツについて、資料の利活用という点から、以下、それぞれ簡単に紹介したい(web上で詳細が公開されていないワークショップはのぞく)。

3-1.授業パック型教材:
  教材の中心となるのは、生徒に考えさせるための「課題(Task)」である。各課題に所蔵資料(及びその書き起こし(transcript))が提示[23]され、資料を読んで考えさせるための「問い」が3~4件設定されており、そうした課題が1つの教材当たり5~7課題用意されている(すなわち、同数の所蔵資料が提示される)。
  これら課題に続いて、時代背景に関わる解説と、教員向けのノートとして、資料の解説のポイントや、原資料を使用することの意味に焦点を当てさせるような、授業を進めるにあたっての助言が書かれる。
  特に「5. ズボンをはいたサフラジェット」では、この授業のトピックに関わる記録がなぜ内務省や中央刑事裁判所等の特定の組織から得られるのかを考えさせる設問があり、印象的である。

3-2.資料集型教材
  女性参政権運動に関わる教材では、資料集型教材が3件用意される。資料集型教材は、各タイトルに関わる資料数十点(及びその書き起こし)をまとめて提供し、教員や生徒がそれらを自由に選び学べるよう作られたものである。基本的には授業パックのような課題は設定されず、資料と、当該分野の専門家による歴史的背景の紹介文、外部機関に所蔵される資料の案内等で構成される。
  「1. 資料に見えるサフラジェット」はサフラジェットの運動、当局による取り締まり、拘留中のサフラジェットたちの活動など、44点の資料が提示され、サフラジェット関係の最も網羅的な資料集となっている。「2. サフラジェット:キューでの暴動」は、TNAに隣接するキューガーデンにあった喫茶室が、かつてサフラジェットによって放火された事件を取り扱った資料集である。学習者層がKS3と他よりも低年齢の生徒を対象とすることもあり、比較的少量の7点の資料で構成され、各資料の書き起こしには、目の不自由な学習者のための読み上げ音声もついている。
  「3.猫とねずみ法」は、逮捕されたサフラジェットが収監中にハンガーストライキを行うため、健康不良になれば一度釈放し、回復すれば再逮捕を可能とする「不健康を理由とする囚人一時退院法(通称「猫とねずみ」法)」が制定されたことに関する資料集である。資料集型教材には珍しく、授業パック型にみられるような「問」も準備されている。

3-3.イベントで作成された教材
  最後に紹介する「7. 参政権ものがたり」は、女性参政権が実現した「国民代表法」100周年を目前とした2017年の夏休み期間(7月30日~8月4日)に、約1週間にわたって開催された、16歳から19歳の生徒を対象とした歴史イベント「参政権ものがたり(Suffrage Tales)」において、生徒たちが作成したストップモーションアニメの動画集である[24]。参加者が、TNAが所蔵する女性参政権運動に関わる資料を渉猟して出来事を解釈し、その後プロの映画監督の指導の下に作成したものという。フランス革命から説き起こし、イギリスにおける参政権運動の歴史から女性参政権運動に至る流れと、サフラジェットたちの抗議運動について、1本あたり1~3分にまとめられたもの計12本で構成される。12本を1本にした動画とともに、1本ずつの各動画に対して設問を付しており、生徒たちの成果を教材として再構成して提供しているものとなる。

  なお、以下は授業パック型教材と資料集型教材において、紹介される主な資料の作成した機関と資料の件数を整理したものである(紹介される資料が2件以下の機関のものは省略)。

4.リサーチガイド
  最後に、上記で紹介してきたような所蔵資料が、利用者に対してアクセスしやすいよう整備する手法としてのリサーチガイドの取組みを見てみよう。TNAのwebサイトには、利用者による所蔵資料検索を支援するための352件に及ぶリサーチガイド[25]が整備されており、これらは、テーマ別(ファミリーヒストリーや第二次大戦、社会文化史など)やアルファベット順のインデックス、またキーワードによって検索することができる[26]。
  そのなかに、女性参政権運動に関わる資料にかかる手引き「Women’s Suffrage」[27]がある。その構成と紹介されている情報は以下のとおりである。

  利用者が探し出したいと考える所蔵資料にたどり着けるよう、所蔵資料における分布や、具体的なキーワードを示すだけでなく、他機関のプラットフォームや所蔵資料(TNAには所蔵していないもの)等の、テーマに関わる全体像が示されており、背後にある、所蔵資料についての広範な資料調査の下支えがあることがうかがえるものである。

おわりに
  以上、TNAにおける所蔵資料のうち、20世紀初期を中心とした女性参政権運動に関連する資料の概要とその利活用、そして検索支援の在り方を概観した。
  本稿では女性参政権運動の資料を取り上げたが、TNAの所蔵資料には、中世以降現在に至るまで、国務文書や裁判記録、従軍記録など、歴史に名を残した女性から市井の人々まで、様々な女性に関わる記録が、多様な記録群に残っている。また、イギリス社会におけるファミリーヒストリーの需要もあいまって、個人の記録を探し出すためのボランティア等による目録作成といった下支えもある。
  それでも、女性に関わりのある資料について、リサーチガイドとして整えられているのは、主に第一次大戦以降の軍隊の所属に関わるもの(7件、及び従軍看護師関連が3件)と、この女性参政権運動のみである。一定のまとまりとして形成されにくい所蔵資料についての検索支援ツールを作ることの難しさが想像される。
  同じ「国立公文書館」であっても、当館とTNAでは、所蔵する資料の種類も利用にあたっての扱いも違いがあるとはいえ、当館において「女性」を切り口とした所蔵資料の利活用に向けての参考となるものであると言えよう。所蔵資料の利活用や、利用促進にかかる事例の一助となれば幸いである。

〔注〕
[1] 『沖縄県公文書館だよりArchives』第64号(2023年2月)の「女性たちの沖縄」(https://www.archives.pref.okinawa.jp/wp-content/uploads/archives64.pdf)や『東京都公文書館だより』第42号(2023年3月)の「新規公開公文書のご紹介(令和4年度公開)」の「行政用語としての『婦人』を『女性』に変更することについて」
https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/01soumu/archives/0606dayori42.pdf)など。
[2] 国際連合広報センター「国際女性の日(3月8日)制定に至る歴史とは」:
https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/23089/
[3] 平成28年度の秋の特別展「時代を超えて輝く女性たち」など。
[4] 佐藤繭香『イギリス女性参政権運動とプロパガンダ』(彩流社、2017年)pp.14-18。
[5] 女性納税者が地方参政権を得たのは1869年だったが、1872年の裁判で結婚すると女性は男性と別個の法的人格を認められないことが確認され、未亡人を含む独身の女性に限られたという。佐藤繭香、注4。
[6] 年齢及び財産に関する制限があり、30歳以上(男性はこの時21歳以上で投票権があった)で、当該選挙区において、年間5ポンド以上の土地または家屋に居住しているか、居住している者の妻であること(Representation of People Act 1918, Chapter 64, 4(1): https://www.legislation.gov.uk/ukpga/1918/64/pdfs/ukpga_19180064_en.pdf)。これにより、840万人以上の女性が国政に対する選挙権を持つに至ったという(TNAブログ “The Representation of the People Act 1918: Votes for (some) women, finally”: https://blog.nationalarchives.gov.uk/representation-people-act-1918-votes-women-finally/)。
[7] 佐藤繭香、注4、またTNAブログ“The Representation of the People Act 1918: Votes for (some) women, finally”(注6)など。
[8] リサーチガイド、Women’s suffrage:
https://www.nationalarchives.gov.uk/help-with-your-research/research-guides/womens-suffrage/
[9] 他の4つは、開催されたイベントの報告やTNAショップの広報等を行う「Behind the scenes」、TNAが取り組む保存や利活用にあたっての技術開発について紹介する「Technology and innovation」、記録管理に関わる取組みを紹介する「Managing information」、アーカイブズに関する取組み(目録記述や保存の手法など)を紹介する「Archives and Archivists」など。TNA Blog:https://blog.nationalarchives.gov.uk/
[10] TNAの各ブログ投稿には検索を容易にするためfamily historyやfirst world warといった様々なタグが付されており、womenやwomen’s historyといったタグも存在するが、これらタグによってヒットするのは70件前後であり、すべての女性に関連する投稿に当該タグが付されているわけではない。筆者による数字は全ブログポストを確認した結果である。
[11] TNAでは毎年3月8日、国連が定める「国際女性デー(International Women’s Day)にあわせ「女性史月間」を開催しており、3月には女性史に関わる投稿が比較的まとまって行われることが多い。
[12] Suffragette 100のwebサイト:https://www.nationalarchives.gov.uk/suffrage-100/
[13] Millicent Fawcett: her statue is unveiled in Parliament Square (https://blog.nationalarchives.gov.uk/millicent-fawcett-statue-unveiled-in-parliament-square/)やEmmeline Pankhurst Day: our records on women’s suffrage
https://blog.nationalarchives.gov.uk/emmeline-pankhurst-day-exploring-womens-suffrage-records/)など全部で9件。
[14] ‘Raided!!’ London headquarters of the Women’s Social and Political Union(https://blog.nationalarchives.gov.uk/raided-london-headquarters-womens-social-political-union/)やSuffragette outrage and prayers at St Paul’s
https://blog.nationalarchives.gov.uk/suffragette-outrage-prayers-st-pauls/)など7件。
[15] The Representation of the People Act 1918: Votes for (some) women, finally
https://blog.nationalarchives.gov.uk/representation-people-act-1918-votes-women-finally/)やThe ‘Victory’ election: the 1918 General Election(https://blog.nationalarchives.gov.uk/victory-election-1918-general-election/)など4件。
[16] How to research your suffrage ancestor:https://blog.nationalarchives.gov.uk/research-suffrage-ancestor/ など2件。
[17] 「国立公文書館における学習プログラムの作成とその課題 -英米国立公文書館における事例調査から-」(『北の丸』第47号)にその概要が紹介される:https://www.archives.go.jp/publication/kita/pdf/kita48_p071.pdf
[18] https://www.nationalarchives.gov.uk/education/sessions-and-resources/?resource-type=lesson
[19] Key stageは、イングランドとウェールズにおける、学習段階ごとに受ける標準テストを実施するために設定されたグループで、各段階の年齢はおおよそKS1(5~7歳)、KS2(7~11歳)、KS3(11~14歳)、KS4(14~16歳)、KS5(16~18歳)となっているもの。KS1~KS2が初等教育、KS3~KS5が中等教育もあたる。
[20] TNA Annual report 2004-2005より:https://assets.publishing.service.gov.uk/media/5a74bec6ed915d502d6caa4e/0317.pdf
[21] 授業のスターターとして作成された動画コンテンツ。TNAの教育セクションの職員により、資料の読み取りの仕方などの簡単な問いや解説で構成されるもの。現在12件ある:https://www.nationalarchives.gov.uk/education/students/videos/history-hook/
[22] 所蔵資料についての当該テーマに係る専門家(TNA職員だけでなく、外部機関の研究者の場合もある)が資料に係る解説を行うもので、主にKS3~5の学習者をメインとし、幅広い視聴者を対象としたコンテンツ。現在11件公開:
https://www.nationalarchives.gov.uk/education/students/videos/spotlight-on/
[23] 低学年の学習者向けの教材には、書き起こしの内容を簡単にしたもの合わせて掲載される場合もある。
[24] TNA webサイトSuffrage Tales: https://www.nationalarchives.gov.uk/education/resources/suffrage-tales/
[25] 2023年10月1日現在。TNA webサイト「All research guides」:https://www.nationalarchives.gov.uk/help-with-your-research/research-guides/?search=&research-category=
[26] 石崎亜美「国立公文書館におけるファミリーヒストリー調査者への検索支援に関する研究―厚生労働省移管引揚者関係資料群を事例として―」『北の丸』第55号(令和5年3月):https://www.archives.go.jp/publication/kita/pdf/kita55_p139.pdf
[27] 多くのリサーチガイドが、当該ガイドにかかる所蔵資料の概観やオンラインで閲覧できる資料とTNAの閲覧室での閲覧可能な資料の紹介、(あれば)関連する他の文書館等が所蔵する資料等の紹介がされるのみのことが多いが、「Women’s Suffrage」ではかなり丁寧なガイドが提供される。
[28] TNAでは民間業者が所蔵資料のデジタル化を行い、その成果物であるデジタル画像が同館のDiscoveryから提供される一方で、民間業者がそれぞれの有料サービスにおいても同デジタル画像を提供している。
[29] TNAが提供する資料検索システム。TNA所蔵資料だけでなく、イギリス国内の2,500以上のアーカイブズ機関が所蔵する記録、あわせて3,200万件が一括検索可能:https://discovery.nationalarchives.gov.uk/
[30] TNAの目録においては、TNAへの移管前に当該記録を管理していた機関の略称が請求記号の頭に付されており、そこから作成・管理されていた機関がわかるようになっている。たとえばCRIMは中央刑事裁判所Central Criminal Court、CABは内閣のCabinet Office、ロンドン警察のMEPOはMetropolitan Policeなどである。各略称は以下のページ参照:
https://discovery.nationalarchives.gov.uk/browse/r/h/C1