令和4年度に作成した特定歴史公文書等のデジタル画像約210万コマについて、国立公文書館デジタルアーカイブに追加しました。概要は、以下のとおりです。
インターネット上の当館デジタルアーカイブから、ご利用いただけます。
65,400コマ追加
・御署名原本
平成3年(1991)、平成4年(1992)の詔書、法律、政令、条約の公布原本です。 令和4年度公開分には、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)、再生資源の利用の促進に関する法律(再生資源利用促進法)、 長野オリンピック冬季競技大会の準備及び運営のために必要な特別措置に関する法律等が含まれています。
・財政史資料・議会参考書
財務省から移管された帝国議会の政府答弁用参考資料として作成された想定問答等のうち、第70回〜第76回までの公開分。
・閣議・事務次官等会議資料
内閣官房から移管された閣議・事務次官等会議の資料を開催日順に綴った文書のうち、昭和36年までの公開分。
1.和書 (紅葉山文庫、町田久成、内務省旧蔵等)
278,154コマ追加
・紅葉山文庫
江戸幕府の蔵書庫である「紅葉山文庫」に収蔵されていた書物。幕府が収集した書物のほか、献上された書物等を収めています。
・町田久成
薩摩藩士で、明治維新後、文部大丞、内務省博物局長として博物館創設につくし、初代帝国博物館(東京国立博物館の前身)館長となった町田久成の旧蔵書。明治初期に明治政府に献上された書物。
・内務省
明治維新後、内務省が収集した歴史書等。
2.漢籍 (昌平坂学問所、豊後佐伯藩主毛利高標献上本、高野山釈迦文院等旧蔵資料)
1,787,577コマ追加
・昌平坂学問所
昌平坂学問所は、寛永7年(1630)林羅山が上野忍岡(しのぶがおか)に書院を開いたのに始まり、元祿4年(1691)湯島の地に移り、寛政9年(1797)幕府の官学となり、「学問所」と改称されました。 その蔵書は林家歴代の手沢本(しゅたくぼん、書入れなどがある愛蔵書)を基幹とし、文化年間以後、幕府がここで歴史・地誌の編集を行った際の資料や、昌平坂学問所で出版した、いわゆる官版もほとんど揃っています。
・豊後佐伯藩主毛利高標献上本
豊後佐伯藩8代藩主毛利高標(1755-1801)の収集した書物の内、高標の没後、文政11年(1828)に孫の高翰から幕府に献上された書物。
・高野山釈迦文院
高野山釈迦文院の旧蔵書。明治20年(1887)頃、同院から購入した書物。