(令和7年夏の特別展)関係機関と連携した特別展示について

 令和7年夏の特別展「終戦―戦争の終わりと戦後の始まり―」の会期中、以下のとおり、関係機関と連携した特別展示を行います。特別展とあわせて、ぜひご覧ください。


■NHKによる「終戦の詔書」高精細CGアプリケーションの特別展示■

 8Kで撮影した「終戦の詔書」の高精細CGアプリケーションを特別展の会場内で展示します。通常は近づけないような距離、肉眼では見ることができない大きさまで、超高精細CGを拡大することができます。新しい閲覧体験をぜひお楽しみください。

※NHKの高精細CGとは…現行ハイビジョン放送の16倍の画素数である8K放送にも耐えられるCG。高解像度の撮影画像からCGをつくることで実物の質感や小さな凹凸まで再現している。


■舞鶴引揚記念館所蔵資料の特別展示■

 特別展「終戦―戦争の終わりと戦後の始まり―」に関連し、舞鶴引揚記念館所蔵の資料を展示します。特別展とあわせてご覧ください。

俘虜用郵便葉書
 シベリアの抑留地から送られた往復はがきで、現地の厳しい労働や乏しい食料事情について書くことは許されませんでした。抑留者は家族などからの返信を心まちにして生きる支えにしていました。 俘虜用郵便葉書はユネスコ世界記憶遺産に登録されました。

白樺日誌(レプリカ)
 紙の代用として白樺の樹皮を用いて、空き缶を加工したペンを使い、煙突のすすをインクにして日々の出来事やふるさとの家族への想いを和歌でつづった日誌です。 つらい労働のようすや過酷な環境のことがわかるだけでなく、生きようとする姿を読み取ることができる貴重な資料です。白樺日誌はユネスコ世界記憶遺産に登録されました。

舞鶴引揚記念館の紹介
 舞鶴引揚記念館は、昭和63年(1988)にシベリア抑留と戦後引き揚げを伝える資料館として開館しました。館内には約2000点の関連資料が展示されています。 平成27年(2015)には収蔵資料の中から570点がユネスコ世界記憶遺産に登録されました。

舞鶴引揚記念館HP:https://m-hikiage-museum.jp