重要文化財『庶物類纂図翼』の原本特別展示について

 国立公文書館は、約170万冊(令和6年(2024)3月末時点)の資料を所蔵しています。また、これら所蔵資料のうち30件が国の重要文化財の指定を受けています。
 重要文化財の指定を受けている資料は、保存上原本の利用が制限されていますが、今回『庶物類纂図翼』(平成8年(1996)指定)の原本を以下の日程で特別に展示いたします。
 この機会に、ぜひ重要文化財『庶物類纂図翼』の原本をご覧ください。

期間
2月26日(水)〜3月15日(土)午前9時15分〜午後5時00分
前期:2月26日(水)〜3月7日(金)、後期:3月8日(土)〜3月15日(土)
※3月2日(日)及び9日(日)は休館
『庶物類纂図翼』について
 幕臣(旗本)の戸田祐之(とだすけゆき)が描いた薬草図集。安永8年(1779)成立。
 本書の献上を幕府へ願ったところ、延享4年(1747)に完成した本草書である『庶物類纂』の参考図録として有用であるとの評価を受け、『庶物類纂図翼』の書名が与えられました。献上された本書は、徳川将軍の図書館・文書館である紅葉山文庫に収蔵され、当館に引き継がれました。
 平成8年(1996)6月27日、『庶物類纂』とともに国の重要文化財に指定されました。

前期:2/26〜3/7 展示
瑞香(ジンチョウゲ)


後期:3/8〜3/15 展示
蒲公英(タンポポ)