現在、当館では、他機関が所蔵する国の公文書やこれを補う情報が記載された資料を対象に、デジタル複製による収集及びそれらの提供に当たっての課題の把握を行い、 歴史資料等の収集及び提供を実現する事業に新たに取り組んでいます。このたび、明治新聞雑誌文庫と國學院大學図書館の協力で、以下の資料群のデジタル画像が、 東京本館2階閲覧室に設置されている専用の端末(1台)において、閲覧できるようになりました。ぜひ、ご活用ください。
・絵入自由新聞(東京大学大学院法学政治学研究科附属近代日本法政史料センター 明治新聞雑誌文庫所蔵)
絵入自由新聞社から明治15年(1882)9月1日に創刊された自由党の新聞のひとつで、一般大衆向きに、かな付きの平易な文章と挿絵で世間の出来事を報道したものです。
・一枚物(東京大学大学院法学政治学研究科附属近代日本法政史料センター 明治新聞雑誌文庫所蔵)
一枚物とは、号外、錦絵、木版、活版印刷など、資料の形態が一枚のものの資料の総称で、本資料群から、人物、風景、出来事など、明治〜大正期の様子をうかがうことができます。
・梧陰(ごいん)文庫 秘庫之部(國學院大學図書館所蔵)
梧陰文庫は、明治期の官僚である井上毅(いのうえ・こわし)が所有していた6,603点の文書と872点の図書の総称です。
秘庫之部は、梧陰文庫の内、大日本帝国憲法、皇室典範、教育勅語をはじめとする多くの詔勅、法律等、明治国家が近代化の過程で直面した様々な課題実務遂行の過程で集積された資料群です。
(協力)