「国際アーカイブズの日」記念講演会報告


 国立公文書館は、平成30年6月7日(木)、東京都内において「国際アーカイブズの日」記念講演会を開催しました。
 「国際アーカイブズの日」記念講演会は、平成19年11月に、国際公文書館会議(ICA)(1948年、ユネスコの支援を得て設立)が設立60周年を記念して、  設立日の6月9日を「国際アーカイブズの日」と定め、加盟各国に対し記念行事等の開催を呼びかけたことに呼応し、平成20年度から開催しているものです。
 はじめに、奈良岡聰智京都大学大学院教授より、「イギリスと我が国のアーカイブズ−利用者の視点から」と題して、イギリスの各アーカイブズ機関の概要を紹介するとともに、 日本のアーカイブズ機関との比較、そこから浮かび上がる日本の公文書管理の課題等について、利用者の視点からご講演いただきました。
 続いて、竹内誠江戸東京博物館名誉館長・徳川林政史研究所長より「体験的な史料調査・保存・公開の歩み」と題して、史料調査を通じたご自身と国立公文書館との関係や、史料保存に関する徳川林政史研究所の取組など、 長きにわたる貴重なご経験をもとにご講演いただきました。
 今回の講演会には、国及び地方公共団体が設置する公文書館等、アーカイブズ関係機関等や一般の方々など、昨年を上回る157名の参加があり、盛況裡に講演会は幕を閉じました。


  • 奈良岡聰智京都大学大学院教授

    奈良岡聰智京都大学大学院教授による講演

  • 竹内誠江戸東京博物館名誉館長・徳川林政史研究所
長による講演

    竹内誠江戸東京博物館名誉館長・徳川林政史研究所 長による講演