国立公文書館では、平成26年6月10日(火)、札幌市において「国際アーカイブズの日」記念シンポジウムを開催しました。
「国際アーカイブズの日」記念シンポジウムは、平成19年11月に、国際公文書館会議(ICA)(1948年6月9日、ユネスコの支援を得て設立)が設立60周年を記念して、6月9日を「国際アーカイブズの日」と定め、加盟各国に対し記念行事等の開催を呼びかけてきたことに呼応し、平成20年度から開催しているものです。
シンポジウムには、国及び地方公共団体が設置する公文書館、アーカイブズ関係機関等から107名の出席がありました。
シンポジウムの冒頭、当館の加藤館長から、公文書、歴史公文書の管理の在り方に関する関心が高まり、アーカイブズに携わる者の役割、責任が大きくなっていく中、我々が抱えている当面の問題、アーキビストの育成、公文書管理等の在り方について、討議を通じ情報共有し、今後の活動への啓発の場にしていきたいと参加者に強くアピールしました。
【基調講演及びパネルディスカッション】
まず、筑波大学の大濱徹也名誉教授から「現在、公文書館には何が求められているのか」と題し、我が国におけるアーカイブズの現状と課題等についてご講演いただきました。
続いて、「公文書館に求められるもの」と題するパネルディスカッションを当館の齋藤敦理事をコーディネーターとして実施しました。
基調講演を行った大濱名誉教授に加え、松本市文書館の小松芳郎特別専門員(前館長)、岡山県立記録資料館の定兼学館長をパネリストとしてお迎えし、会場の出席者も交えて、活発な議論が展開されました。
大濱筑波大学名誉教授講演
パネルディスカッション