春・秋の特別展

平成23年度春の特別展「国立公文書館創立40周年記念貴重資料展T 歴史と物語」

平成23年度春の特別展「国立公文書館創立40周年記念貴重資料展T 歴史と物語」


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【展示会】


概要

平成23年春の特別展では、国立公文書館創立40周年を記念して、重要文化財を含む当館所蔵の貴重書と古文書を展示します。
テーマは「歴史と物語」。『日本書紀』『吾妻鏡』『本朝通鑑』『徳川実紀』など、朝廷や幕府が編修した代表的な歴史書とともに、『平家物語』『太平記』『義経記』ほか軍記物語や英雄譚、謡曲や幸若舞曲で演じられたさまざまな歴史物語を紹介します。戦国時代の生々しい現実を伝える『雑兵物語』や、『三国志演義』など中国の文献も展示。多彩な資料によって歴史に光をあてます。



主な展示


『吾妻鏡』
鎌倉幕府の歴史を記した書。「北条本」と呼ばれる古写本。室町写。重要文化財。



『源平闘諍録』
坂東の武士団の活躍を詳述した、『平家物語』の異本。



『浅井久政同長政連署起請文(朽木家古文書)』
永禄11年(1568)12月12日付で近江国小谷城主浅井長政とその父久政から、朽木元綱に宛てて出された起請文。重要文化財。



『御実紀(東照宮御実紀)』
通称『徳川実紀』。林述斎、成島司直ほかにより、天保14年(1843)に完成した江戸幕府編纂の正史。



『三国志通俗演義』
豊富な挿し絵が魅力的な『三国志演義』の刊本。明時代の万暦19年(1591)刊行。



『東坡集』
北宋時代を代表する文人・蘇軾(1036〜1101)の詩文集。南宋時代(1127〜1279)に刊行されたもので、重要文化財。