春・秋の特別展

平成22年度春の特別展「旗本御家人II−幕臣たちの実像−」

平成22年度春の特別展「旗本御家人II−幕臣たちの実像−」


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【展示会】


概要

平成22年春の特別展のテーマは、昨年と同様、旗本御家人。今回は「旗本御家人II 幕臣たちの実像」と題して、出生から臨終まで、人生の折々に作成された文書から、幕臣(旗本御家人)たちの知られざる姿に光をあてます。
タテマエとホンネが巧みに使い分けられ、先例や格式に縛られていた幕臣の世界。それでも研究に情熱を注ぎ、すぐれた著述や編纂物を残した人もいれば、政治や外交の難局で卓越した能力を発揮した人もいました。
さらに幕末になると、幕臣の中から若き才能が輩出。彼らは維新後もさまざまな分野で活躍します。展示ではこれら異才たちの業績も紹介します。



主な展示


『御番判形帳』
文久4年(1864)の幕臣(腰物方)の出勤簿。



『駿国雑志』
旗本阿部正信が編纂した駿河国(静岡県)の地誌。天保14年(1843)成立。



『駿国雑志』
旗本阿部正信が編纂した駿河国(静岡県)の地誌。天保14年(1843)成立。



『甲冑着用指南』
嘉永6年(1853)に出版された甲冑の解説書。甲冑の着方や素早く着る方法などを図入りで紹介。



『鎧毛図彙』
旗本筒井忠英の遺稿を子の忠惟が増訂して完成した、鎧の威(おどし)の図鑑。成立年未詳。



『縁組願之留』
幕臣から提出された結婚願を記した冊子。文久元年〜3年(1861〜63)。



『奉願候書付』』(外国奉行の俸給辞退)
外国奉行の川路聖謨が老衰を理由に俸給を辞退した願書。文久3年(1863)。



『視聴草』』(松平外記一件)
宮崎成身の雑録『視聴草』のうち、文政6年(1823)に江戸城で起きた、イジメが原因の殺傷事件の記録。



『明治七年大鳥圭介報文』
米国の石油石炭業等を視察した大鳥圭介の報告書。明治13年(1880)刊。