津太夫らの世界一周 ②

享和3年(1803)3月、首都ペテルブルクへの上京と皇帝アレクサンドル一世への謁見

14 環海異聞

請求番号185-0113
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 津太夫ら13名は新蔵とともに馬車で首都ペテルブルクを目指しました。享和3年4月末、首都ペテルブルクへ到着し、5月17日、皇帝アレクサンドル一世に謁見。皇帝から「爾等なんじら、本国へ帰り度か」と言葉を掛けられ、津太夫・儀兵衛・左平・太十郎の4名は「ひとえニ帰国仕度」と帰国を希望し、茂次郎と巳之助の2名は「御当国に留り申度」とロシアへ留まることを希望しました。

15 環海異聞

請求番号271-0007
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 画像の1枚目は津太夫らがペテルブルクまでの道中で乗った駅馬車の図です。
 帰国を希望した津太夫ら4名は享和4年10月9日(陰暦で9月6日)、レザノフとともに長崎へ到着しました。5枚目の画像には津太夫らの乗ったナジェシダ号が大名船に取り囲まれる様子も描かれています。なお、レザノフは漂流民の善六から日本語を習ったと言われています。