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宮崎成身(みやざき)(生没年未詳)
『視聴草』は、宮崎成身が文政13年(1830)頃から30年以上にわたって、手もとにある資料や記録から作成した雑録。書名が語るように、成身が見聞した事件や災害の記録、あるいは貴重な資料や怪談奇譚が多数収められています。
現在は失われた刊本や写本が綴じられているのも大きな特長。資料的価値が高いだけでなく読み物としても興味深い本書を通して、江戸末期から幕末にかけての世相や風俗、そして幕臣たちの生活をかいま見ることができます。
展示資料は、教部省旧蔵。全176冊。
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