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『流芳録』は、大老・老中から先手与力・徒まで、幕府の役職別に「名相循吏」(すぐれた宰相と官吏)の言行や逸事を多くの文献から抜粋し、紹介した書。慶長元和年間(1596―1624)から寛政年間(1789-1801)までに幕府の役職を務めた大名と旗本御家人計185人を収録し、その中には松平信綱(老中)や大岡忠相(町奉行)、長谷川平蔵(火付盗賊改)などお馴染みの名も見えます。内山温恭編。天保7年(1836)成立。当時どのような人物が“役人の鑑”とされていたかを知るためにも、貴重な資料と言えるでしょう。
展示資料は、昌平坂学問所の旧蔵で、全15冊。
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