陸前高田市における被災公文書等の修復支援事業の実施について


 国立公文書館は、平成23年度に引き続き、東日本大震災により被災した陸前高田市において被災公文書等修復支援事業を実施しました。

  • 陸前高田市役所会議室(作業場所)
    陸前高田市役所会議室(作業場所)
  • 研修生への辞令交付
    研修生への辞令交付
  • 研修生へのレクチャー
    研修生へのレクチャー
  • 和やかな雰囲気で進む研修
    和やかな雰囲気で進む研修
  • 修復作業に集中する研修生
    修復作業に集中する研修生
  • 修復後の文書
    修復後の文書

【参加した修復研修生の意見・感想】
・被災書類の復元を通して被災地の復旧に少しでも貢献できたと思い有意義でした。今後もこのような事業を含めて被災地の復旧・復興に国の支援をお願いしたいと同時に、復旧・復興の手伝いが出来る業務に関わることが出来れば幸いと思います。
・紙の修復という仕事があることを初めて知りました。思いのほか、アナログな修復方法に興味がわき、飽きずに楽しく作業することが出来ました。2ヶ月という短い期間でしたが、研修生は皆仲が良くて親交が深まったのは良かったと思います。
・修復作業に多少慣れてきた頃に、仕上がりを改善すべく様々なコツを教授していただき、更に意欲が湧きました。特に、完全に乾燥させようとしない、糊の量を最小限に調整する、表裏交互にアイロンを当てる、ヘラを活用する等々、波型の皺を防ぐために心掛ける事柄などはとても参考になりました。以降、迷いもなく仕上がりが向上したと思います。今回教えていただいた内容を今後の仕事にも活かし、微力ながら市の復興にも貢献できるよう努力して参りたいと思います。