春・秋の特別展

平成15年度秋の特別展「変貌−江戸から帝都そして首都へ−」

平成15年度秋の特別展「変貌−江戸から帝都そして首都へ−」


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【展示会】


概要

平成15年は、江戸開府400年にあたり、関係各方面で多彩な記念事業が行われました。
本展示会では、慶応4年(1868)に江戸から名を改めた東京が「首都」として徐々に成長し、関東大震災や戦災による大打撃を乗り越え、戦後は「首都圏」を形成するほどまで発展を遂げた足跡を、写真・地図・図面などを含む当館の所蔵資料約70点によって、ふりかえりました。



主な展示


『江戸を東京と定める』
慶応4年、「江戸を東京と称す」との詔書が発せられ、江戸は、天皇が直接赴かれ、政治を指導される「東国第一の大鎮」として位置づけられ、「東京」と定められました。



『東京吾妻橋写真』
明治9年に架け替えられた吾妻橋の写真です。



『東京上野公園地実測図』
明治10年、上野公園で内国勧業博覧会が開催され、約45万人の入場者を集めました。その翌年、内務省博物局は、上野公園地実測図を太政官に提出しました。



『東京市区改正条例の制定』
明治21年、東京改造を図る東京市区改正条例案を元老院が否決。これに対して、山県有朋内務大臣と松方正義大蔵大臣が「断然決行」を求める意見書を提出し、原案通り制定されました。



『関東大震災の焼失区域』
上野公園から撮影した写真です。大正14年に警視庁が発行した『大正大震災誌』の写真帖に掲載されているものです。



『帝都復興に関する根本方針』
大正12年9月の関東大震災後に、第二次山本権兵衛内閣が閣議決定した「帝都復興に関する根本方針」です。略式のため、決定日が記載されていません。特別展では、「帝都復興」の成果を伝える写真も展示しました。



『新宿副都心計画事業の推進』
昭和35年、新宿副都心計画が決定され、副都心計画事業を執行するために財団法人新宿副都心建設公社が設立されました。同公社に事業の特許が与えられた際の文書に添付されていた図面です。



『巣鴨車庫前〜志村橋間の都電の廃止』
昭和41年、都営地下鉄6号線建設に伴い、これと平行する都電路線の廃止が許可された際の文書です。